ヤフーは、インターネット広告の掲載面を評価し、ブランドを保護するアドベリフィケーション機能をYahoo!プレミアムDSPに導入すると発表した。これは、Yahoo!プレミアムDSPの広告配信先拡大に伴うもので、導入は来春を予定している。
RTB広告市場は、ディスプレイ広告市場の規模拡大に比例して引き続き成長していくものと推測されている。その成長を受けて、広告配信プラットフォームであるDSPによる広告配信量も増加傾向にある。しかしDSPは、大規模な広告配信を効率的に実現する一方で、広告主のブランド価値低下を招くような不適切なサイトに配信される可能性があることが課題の一つとして考えられている。そのため、事前にDSPで掲載されるサイトを評価し、ブランドを毀損するようなサイトへの広告配信をコントロールするブランド保護ツールの導入が、急務となっている。
今回導入する機能は、今年9月に業務提携を行った米インテグラル社が提供するブランド保護ツール「Brand Safety」をローカライズし、日本市場向けに開発したもの。画像を含むサイトの文脈を理解しながら、入札するサイトをリアルタイムで検証し、サイトリスクを判定することで、優良なサイトにのみ広告を配信することができる。また、日本語の学習を通し性能がブラッシュアップされていく機能を保持していることや、検証において単語だけでなく文章で判断できることも特長だ。
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