フロムスクラッチは、米国の投資会社であるKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)やゴールドマン・サックス、既存株主を主な割当先とする第三者割当増資などにより、総額約100億円の資金調達の契約を締結。また、KKRパートナーの谷田川英治氏とSTART 代表取締役社長(LITALICO 元取締役)の中俣博之氏が社外取締役に、森・濱田松本法律事務所 パートナーの堀天子氏が社外監査役に、同社の矢矧利太郎氏が取締役COOに就任したことを発表した。
これにより、同社の2014年10月以降の累計調達総額は約145億円に達した。
同社は資金調達の目的として、データ統合技術「Data Palette」の開発強化を挙げている。「Data Palette」はCDP(Customer Data Platform)を進化させた技術で、SQLやプログラミングの知識をもたないユーザーでも、取得したデータの統合や変換などを直感的に行うことができる。
また同社は、データマーケティングプラットフォーム「b→dash」から派生した新規事業を2020年に開始すると発表。今回調達した資金により、同事業への投資も実施する。
さらに、アジア市場への進出をはじめとした世界展開の加速や人材採用の強化も進めていく。
【関連記事】
・フロムスクラッチの「b→dash」とインティメート・マージャーのDMPが連携
・フロムスクラッチ、ビッグデータの処理を安定させる基幹技術を開発し「b→dash」を強化
・CTCとフロムスクラッチが協業 デジタル・データマーケティングを推進
・西井敏恭氏、フロムスクラッチのChief Innovation Officerに就任
・タカラトミー、マーケティングデータ基盤に「b→dash」を採用 One to Oneの施策を強化