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第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

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ピックアップ!業界最新動向

生成AIの躍進、収益化に向けたプラットフォーマー間競争の激化 メディア・広告業界の未来を占う

 注目を集めたニュースのTOP15を毎月ランキング形式で紹介する、雑誌『MarkeZine』の連載「業界最新動向」。本企画ではランキング上位からニュースを1本ピックアップし、深掘り取材を行います。今回は『電通グループ「2024メディアトレンド調査」を発表 メディア業界における10の変化要因を紹介』をピックアップ。同調査のプロジェクトメンバーを務めるdentsu インターナショナルのDan Calladine氏に調査の詳細をうかがいました。

マーケティングの世界に起こり得る10の事象を特定

──今日は夜分遅く(英国時間で22時)の取材に対応いただきありがとうございます。

 お話しできることを大変うれしく思っています。過去に2回ほど日本を訪れたことがあり、東京が大好きです。新幹線にも乗って移動しましたが、大変すばらしい乗り心地でした。

dentsu International Head of Media Futures Dan Calladine氏
dentsu International Head of Media Futures Dan Calladine氏

──まずはDanさんの自己紹介をお願いできますか?

 dentsuで働き始めて20年余りが経ちました。会社でいくつかの役割や仕事を経て、現在はメディアの将来に関するレポートを作成しています。新しいテクノロジーにも非常に興味があります。たとえば人工知能と、これが世界や私たちの業界にもたらす違いについてです。

──アナリストのような立場ということでしょうか。

 はい、ある意味では。しかし、私が行っているのは市場調査ではありません。世界を観察し、起こっている様々な出来事のパターンを特定し、そのパターンから未来を想像するような取り組みです。

──dentsuが発表した「2024メディアトレンド調査 ~The Pace of Progress(進歩のスピード)~」がどのようなものなのかを読者に前提として共有したく、調査の概要や実施の背景、目的を教えてください。

 私たちは2010年から同様のレポートを作成してきました。このレポートが有益であると自負しています。毎年将来を見据えることにより「同僚やクライアントに何が起こりそうか」「それらの変化にどう備えることができるのか」をアドバイスできるからです。

 私たちの同僚、特にストラテジストは、日頃から何が正しいかを見極め、クライアントからの質問に耳を傾け、さらにはテクノロジーを理解しようと努めています。「今の技術で何ができるのか?」「昨年は不可能だったことが、来年には可能になるかもしれない」などの疑問や期待を抱えているのです。私たちがレポートを通じて、メディアとマーケティングの世界で起こりそうなことやテーマを特定すれば、彼らは数年後に向けて準備を整えることができます。

──具体的にどのようなプロセスで調査を行っているのでしょうか。

 主に資料の読み込みと会話によって、様々なストーリー間のパターンとつながりを発見し、それが将来にもたらす意味を考察しています。

──調査の結果、メディア業界における10の重要な変化の要因が明らかになったそうですね。一つずつ説明いただけますか?

 このレポートでは大きく三つのテーマを設定しており、それらのテーマに紐づいたトレンドを合計10個紹介しています。第一のテーマは「生成AI技術が主役に」です。

トレンド①生成検索(ジェネレーティブサーチ)の台頭

 生成AIの台頭によって、検索エンジンが変化しつつあります。「Bing」「Google」「バイドゥ」などの大手検索プラットフォームでは、仕組みが再設計されているのです。このことが世界をどのように変えるのか、そして広告主はこの事態をどのように理解し、準備する必要があるのか。トレンド①はそのヒントを示しています。

トレンド②クリエイティビティの再構築

 生成AIは人々の創作方法を変えています。私たちが身を置く広告業界では、明らかに多くのコンテンツが生成AIによって制作されており、この傾向は確実に進むでしょう。トレンド②では「テクノロジーが具体的にどう機能するのか」「広告やブログなどの作成にどう活用できるのか」を説明しています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/25 08:51 https://markezine.jp/article/detail/44982

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