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第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

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【特集】人と組織を強くするマーケターのリスキリング

スキル習得と人材流動化の二本柱で考える リスキリングの定義と重要性

 あらためてリスキリングとは何なのか。そして、リスキリングで得られる企業・個人目線のメリットや、進める上でのポイントは何か。グーグルが主幹事を務め、官民連携でデジタルスキルトレーニングプログラムを提供する「日本リスキリングコンソーシアム」の岡村有人氏に話をうかがった。

※本記事は、2024年3月刊行の『MarkeZine』(雑誌)99号に掲載したものです

隆盛の背景に技術進歩や高齢化社会

──まずは日本リスキリングコンソーシアムの活動内容を教えてください。

 国や地方自治体、民間企業などが一体となり、日本全国であらゆる人のスキルのアップデートを支援するための新たな試みです。2022年6月にグーグルが主幹事となって立ち上げました。

日本リスキリングコンソーシアム主幹事 グーグル合同会社 シニアマーケティングマネジャー 岡村有人(おかむら・あると)氏 大手広告会社に10年勤務した後、2017年に渡米。2019年にUniversity of California,IrvineでMBAを取得。2019年にグーグルへ入社し、現在に至る。

日本リスキリングコンソーシアム主幹事 グーグル合同会社
シニアマーケティングマネジャー 岡村有人(おかむら・あると)氏

大手広告会社に10年勤務した後、2017年に渡米。2019年にUniversity of California,IrvineでMBAを取得。2019年にグーグルへ入社し、現在に至る。

 リスキリングの定義は「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること(出典:経産省/リクルートワークス研究所)」です。日本リスキリングコンソーシアムは、その後押しをするための活動を行っています。

 リスキリングの必要性は以前から取り沙汰されていましたが、地域や性別、年齢を問わず「ここを見れば自分に合ったリスキリングのトレーニングが見つかる」と思えるような場は存在していませんでした。日本リスキリングコンソーシアムでは、あらゆるジャンルのトレーニングプログラムを1つのプラットフォームに集約し、座学から実践まで幅広く網羅しています。

 また、私たちが推進しているのはスキルの習得だけではありません。人材の流動化も1つのプラットフォームの中で実現できるようにしています。今後、世界の中で日本がより成長していくためには、適材適所の人材が成長産業にきちんと移動する流れが不可欠です。就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなど幅広い就業機会の提供、スタートアップ企業に向けた採用機会の提供なども行っています。

 2024年2月時点で、日本リスキリングコンソーシアムの参画団体数は230以上、会員数は12万人以上にのぼります。提供プログラム数は1,400以上で、コンソーシアムを立ち上げた2022年6月当時のプログラム数(230)に比べると、6倍以上も増えていることになります。

──なぜ今リスキリングに注目が集まっているのでしょうか? 背景を教えてください。

 生成AIをはじめとするテクノロジーによって、私たちを取り巻く環境の変化はより激しくなっています。それによって生まれる機会も数多くあるでしょう。このような変化にいち早く適応するためには、スキルを身に付けることが必要なのです。国は「デジタル田園都市国家構想」において「2026年までに230万人のデジタル推進人材を育成する」と宣言しています。

 リスキリングの必要性を感じているのは個人だけでなく、企業も同様です。変化に対応して事業を成長させていくためには、人材育成に力を入れる必要があるため、リスキリングを重視する気運が高まっているのです。

 加えて、日本の将来を考えたときに向き合わなければならない現実が高齢化社会です。労働生産性を上げるためには、一人ひとりにスキルを習得することが求められるでしょう。

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/03/22 09:30 https://markezine.jp/article/detail/45169

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