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「浅田真央 vs. キム・ヨナ」 フィギュアスケートに学ぶSEO

2007/07/02 08:00

今回は、浅田真央と宿命(?)のライバルであるキム・ヨナの高得点の秘密が、彼女たちの天性の才能をベースとした最高水準のコーチたちによって構築されたフィギュア-アルゴ最適化であること、しかも2人は非常に対極的な最高得点をたたき出すプログラムを採用していることなどを解説する。検索エンジン最適化の理解と実践にも必ず役立つだろう。

なぜ浅田真央とキム・ヨナはバンクーバー冬季オリンピック金メダリストの有力候補なのか

 浅田真央はご存じのとおり日本の女子フィギュアスケート選手で、ジュニア時代からメダルを総なめ、次のバンクーバー冬季オリンピックで金メダル獲得の最有力候補である。1990年9月25日生まれの16歳、現在愛知県の高校一年生だ。

 かたやキム・ヨナ(金妍兒、以降キム・ヨナと表記)は、韓国では初めての世界レベルの女子フィギュアスケート選手であり、「韓国の至宝」あるいは「国民の妹」と称賛されているそうだ。もちろんキム・ヨナも、バンクーバー五輪金メダリストの最有力候補のひとりでもある。1990年9月5日生まれ、浅田真央と同じ16歳。なお2人の直接対決は5回あり(筆者の調べた限り)、浅田真央の3勝2敗である。

    浅田真央とキム・ヨナ対戦成績
  • 2004-2005 ISUジュニアグランプリファイナル  1位浅田真央    2位キム・ヨナ
  • 2005 世界ジュニアフィギュアスケート選手権  1位浅田真央   2位キム・ヨナ
  • 2006 世界ジュニアフィギュアスケート選手権    1位キム・ヨナ   2位浅田真央
  • 2006/2007 ISUグランプリファイナル        1位キム・ヨナ   2位浅田真央
  • 2007 世界フィギュアスケート選手権                  1位安藤美姫   2位浅田真央    3位キム・ヨナ

 シニアになってからは1勝1敗であるが、浅田真央の1勝は、自身が2位でキム・ヨナが3位だった世界フィギュアスケート選手権のものだ。特に2006年以降、浅田真央はキム・ヨナが出場する試合では1位を取っていない。そういう意味では浅田真央にとってキム・ヨナは「天敵」かもしれない。

 ところで、ISU(国際スケート連盟)の世界ランキングでは、現時点で浅田真央がダントツの1位、キム・ヨナが2位となっている。中野友加里が3位で安藤美姫は4位。それにしても日本女子は世界最高レベルに達していて壮観である。

 浅田真央はキム・ヨナをしりぞけてバンクーバーで金が取れるのか、それ以前に、なぜこの二人は優勝争いをするほどにハイレベルなのか、それを検証していこう。

フィギュアスケートの採点システム

 フィギュアスケートの採点システムについて、女子シングルにしぼって簡単に解説する。とにかくフィギュアスケートの採点システムは驚くほど細かい。審判員のインチキがどうのこうのと騒がれて改訂され新採点システムが導入されているのだが、われわれ素人にはすんなり分かるものではないようだ。

 技術は、ジャンプ、スピン、ステップとあり、ジャンプの得点については難易度別に細かく区分されている。またスピンとステップは色々な種類があるのだが、それぞれレベル1からレベル4と段階付けられている。技術の図解説明は下記にあるYahoo!のスポーツナビに詳しく説明されている。

 また得点付きなら、「世界フィギュアスケート選手権大会 2007 東京」を参考にしてほしい。

 さてそれぞれの技術に対して、最初に3人の技術審判によって基礎点が与えられ、次に10~12人の演技審判によってGOE(Grade of Execution)による加減点が付加される。このGOEは複雑で、ランダムに数名の審判の採点が抽出され、かつ最高点と最低点を除外した残りの平均が最終のGOEとなる仕組みである。この技術点に、演技審判による5項目の構成点が加算されて最終得点となる。

 実際の試合は、2分30秒のショートプログラム(SP)と4分のフリースケーティング(FS)の合計点で競われる。SPは諸々8つの要素が決められており、多くても少なくてもいけない。FSは13要素(足しても引いてもダメ)で、特定の技術は回数の上限が決められている。フィギュアスケートの華は多回転ジャンプであるが、ポジティブなルールとしては後半のジャンプは1.1倍に加算され、ネガティブなルールとして3回転以上の同一ジャンプならびにダブルアクセルは3回までという「ザヤックルール」がある。

 ともあれ、一定の時間でやるべき技術とその回数が決められており、ジャンプであれば回転数が多いほど難しいほど高い点数となり、回転が足りなかったり転倒すると減点される。またわれわれ素人には分かりにくいスピンやステップなどもレベル4まであって、その積み重ねも大きい。つまり確実な大技と着実な小技の両方に秀でてこそ、メダルをつかむことができるわけだ。その意味では、現在のフィギュアスケートには芸術性はあっても、芸術ではないということ。美を表現するとか氷上の舞姫などというような、文学的、主観的、あいまいなものが極力排され、厳然としたスポーツになり切っていることに注意しなければならない。

トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)という超絶の大技

 さて、「トリプルアクセル」と言えば、今や浅田真央の代名詞である。


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