日本リテールファンド投資法人が資産の運用を委託する資産運用会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティは、unerryと小売りおよび商業施設運営のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)などにおいて、連携した。
三菱商事・ユービーエス・リアルティは、次世代の商業施設運用に対する取り組みとして、IT技術を駆使した集客力向上やテナント構成力の最適化などを図ってきた。その中でリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryと、商業施設内の消費者のリアル行動をビーコンなどで精緻に計測し、位置情報ビッグデータと組み合わせたマーケティング施策を実施するため、同連携に至った。
その一環として両社は、三菱商事・ユービーエス・リアルティが所有する商業施設「ラ・ポルト青山」で、来店客の外食傾向を新型コロナウイルス流行前後で比較調査を実施。その結果をもとに、時代の潮流に合わせた商業施設運用への対応を開始した。
表参道エリア訪問者は専門のレストランに頻繁に足を運ぶ傾向
表参道エリア訪問者は専門のレストランに頻繁に足を運ぶ傾向があり、その中でも、ラ・ポルト青山の来店客層は、男女問わず外食志向性が高く幅広い飲食店を利用していた。
コロナ禍においても引き続き外食志向性が高い傾向
次に、新型コロナ感染拡大の影響が大きい期間を対象に改めて調査を実施。リモートワークなどのライフスタイル変化により表参道エリアの来訪者は、より多様なジャンルのレストランの利用を行う変化がみられた。ラ・ポルト青山の来訪者においては、引き続き外食志向性が高い傾向にあった。
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