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アイレップと探るライブコマース最前線(AD)

グッズのCVRは51.9%!日本グミ協会が“裏グミの日”に実施したライブコマースのノウハウに迫る

SNSをフル活用して集客を最大化

MZ:グミニケーションライブの日までに行った施策を詳しく教えてください。

武者:グミ好きとして知られていた俳優の前田公輝さんと声優の小林愛香さんを出演者として起用しました。日本グミ協会を好きになってもらう準備として、グミニケーションライブの1~2ヵ月前にお二人を協会の名誉会員に任命。さらに、ライブの2週間前からグミの解説動画などのコンテンツをInstagramリールで発信しました。

(左)小林愛香さんのツイート(右)日本グミ協会のInstagramアカウントで発信したリール
(左)小林愛香さんのツイート(右)日本グミ協会のInstagramアカウントで発信したリール

恩地:グミニケーションライブの告知にはTwitter広告を採用しました。配信に使うプラットフォームはInstagramですが、日本グミ協会は元々InstagramよりもTwitterのほうが公式アカウントの影響力が強いんです。Instagramのフォロワー数が約1万6,700人(2023年1月時点)であったのに対し、Twitterのフォロワー数は約16万人(同時点)でした。そのため、Twitterから多くの人をライブ配信に連れてこられるようTwitter広告を採用したわけです。

 具体的には「カンバセーショナルカード」という広告メニューを活用しました。ツイートを見たユーザーがカンバセーションボタンを押すと、ツイートが自動的にリツイートされるとともに、クーポンコードが発行される機能です。

 今回はグミニケーションライブについて「絶対見るよ」「見れたら見るよ」「見るしグッズも買うよ」と回答できる3種のボタンを設定しました。ボタンによって能動的なリツイートを促し、クーポンコードによってライブコマースへの参加を後押しできると考えたのです。また、押されたボタンの数によって当日の参加人数を大まかに予測する仕組みも検証できると考え、カンバセーショナルカードを採用しました。

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“オンライン待機民”をいかに集められるかが鍵

恩地:新規ユーザーではなくフォロワー向けに広告を表示した点もポイントです。今回は多くの方にグッズを買ってもらうことではなく、熱量の高いファンにライブへ参加して楽しんでもらうことが目的でした。そのためオーガニックの投稿を重視し、リーチを補完する役割として広告を配信することにしました。

恩地:クーポンコードはTwitter広告だけでなく、TwitterのスペースやInstagramのストーリーズ、フィードでも配布し、どの接点を経由してグミニケーションライブの参加に至ったのかを検証できるように設計しました。

武者:Instagramでは、テイラーアップの「Live Commerce force(ライブコマースフォース)」というツールを活用し、ユーザーがキーワードを打つとクーポンコードがDMで届く設計にしました。このツールにはInstagramと連動した機能が搭載されているため、ユーザーのリアクションに対してDMを自動送付することができるのです。DMのやり取りを通じて、SNS上でのエンゲージメントを事前に高めておく狙いもあります。

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武者:ライブコマースを成功させるためには、配信の5~30分前にスマホをオンラインにして待機している人、つまり“オンライン待機民”をいかに集められるかがポイントとなります。今回はグミニケーションライブ本番の1週間前にTwitter広告を配信し、3日前にInstagramのフィードを、24時間前にストーリーズを投稿し、5分前にTwitterのスペースで告知を行いました。検証の結果、本番へ近づくにつれて施策の効果(リーチに対するクーポン使用率)は高まることがわかったのです。

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恩地:今回の施策では「Twitter→Instagram」とプラットフォームの垣根を越えるチャレンジをしました。ハードルは高かったですが、見に来てもらうための導線を整備することにより集客が可能だとわかりました。今後、集客チャネルを設計する上での良いケーススタディになったと思います。

武者:プラットフォームの垣根を越えた集客は一見すると大変かもしれませんが、越えた先にファンがどうしても見たい/知りたいことがあれば、垣根は関係ないと思います。ファンにそう思ってもらえるコンテンツや仕組みを作ることが重要です。

次のページ
ツールの便利機能でライブ中にECサイトへの導線を確保

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社アイレップ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/06/14 10:30 https://markezine.jp/article/detail/42126

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