SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

【特集】本格AI時代到来 広告・マーケティング業界の行方

AIで変わる仕事、変わらない仕事:生成AIにできること、クリエイターにしかできないことは?

 「AIで変わる仕事、変わらない仕事」というテーマで、業界の3人の有識者に話を聞いていく本企画。2人目は、理系のバックグラウンドを持つ電通のCCO 佐々木康晴氏を取材しました。生成AIが一気に台頭し始めたこの約1年、クリエイターないしクリエイティブの価値について考える機会も増えています。佐々木氏は、AIの脅威や可能性をどう感じているのでしょうか。

※本記事は、2023年10月刊行の『MarkeZine』(雑誌)95号に掲載したものです

AIのクリエイティブに欠けているもの

──クリエイティブの領域においては、とりわけAIが脅威となることも多いのではと思いますが、いかがですか?

 よく聞かれることではあるのですが、結論からお話ししますと、私はAIを脅威とは思っていません。クリエイターは、テレビなり、スマホなり、屋外のいろいろなメディアなり、その時代の新しいものを道具として使いたがる生き物です。AIについても、新しい道具が増えたのだと捉えています。

 AIを実際に使ってみて思ったのは、我々クリエイターが日々作っているものは、絵とか言葉とか、最終的にみなさんが見たり聞いたりするアウトプットだけではないということです。どちらかと言うと、そのアウトプットに至るまでのプロセスこそが主体であり重要なのではないかと思っています。

 というのも、今の生成AIは、あくまでも“結果”のデータをもとにそれらしいアウトプットを出しているんですよね。そこには発想のプロセスがありません。クリエイターは、世の中や人々の心理を観察して、「どんな視点・切り口にすれば、人が動き出す強いクリエイティブになるだろうか?」を考えます。その発想の先に、アウトプットがあるわけです。ですから、人に強く作用する、人が動くという点においては、少なくとも今時点では、人間のほうがAIよりもアイデアを出す性能は高いだろうと感じています。

 ただ、AIに対して無関心でいることはできません。生成AIではどのようにプロンプトを入れるかでアウトプットが変わったりしますが、これはある意味クリエイティブのディレクションに近いんです。AIをどう使うと、どんなことが起きるのか? AIを道具として使えるように、そこの肌感覚を持っておかなければいけないと思います。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月1円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
クリエイターだから作れるAIもあるはず

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
【特集】本格AI時代到来 広告・マーケティング業界の行方連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/10/26 09:30 https://markezine.jp/article/detail/43840

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング