アタラは、5月28日、広告主を対象に実施した「Cookie規制に関する調査」の結果を発表した。
3割超がCookie規制について理解していない
まず「Cookie規制についてどの程度理解していますか?」という質問を実施。その結果、「十分理解している」と回答した人が24.1%、「多少理解している」が44.3%となり、7割近くの人がCookie規制について理解していることがわかった。
一方、「ほとんど理解していない」が20.2%、「まったく理解していない」が11.4%となり、3割超の人がCookie規制について理解していないことも判明した。
約半数がCookie規制でによるターゲティング精度の低下を懸念
続いて、「Cookie規制に対する懸念」について尋ねた。その結果、「ターゲティング精度の低下」が47.7%で最も高くなり、「計測精度の低下」が32.6%、「KPI設計への影響」が30.3%と続いた。
その上で、「Cookie規制への対応策を講じているか」を聞くと、「対策している」が20.8%に対し、「まだ対策はしていないが、検討している」が49.6%、「対策する予定はない」が24.6%、「その他」が5.0%となり、8割近くがCookie規制への対策をしていないことがわかる。
Cookie規制対策の障壁は「経営陣の理解が得られない」こと
次に、Cookie規制への対策を聞いたところ、「ファーストパーティに切り替えられるものは切り替えた」「クッキーポリシーの制定、的確な利用目的を掲載した上での加工を施しターゲティング化」「Cookieを使用しない広告手法の開拓」といった回答が見られた。
また、Cookie規制に対して「対策する予定はない」と回答した人を対象に、Cookie規制対応の最大の障壁についても質問。その結果、「経営陣の理解が得られない」「投資しただけのリターンが見込めない」「規制内容を詳しく知らない」などの回答が見られた。
Cookie規制に対応するための社内教育未実施は6割を超える
次に、「Cookie規制に対応するための社内教育実施の有無」について尋ねたところ、「いいえ」が64.7%という結果になった。
社内教育を実施していない理由の1位は「社内教育ができるほど専門知識を持つ担当者がいない」で43.1%、2位が「社内教育に割ける時間がない」で28.2%となった。このことから、内製で教育環境を準備することが難しいと考えられる。
【調査概要】
期間:2024年4月16日(火)~2024年4月17日(水)
方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
人数:1,012人
対象:調査回答時に「広告主」であると回答したモニター
モニター提供:ゼネラルリサーチ
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