9割が「家計の厳しさ」実感
ユーキャンは6月に、子供のいる20代~40代の専業主婦(各世代100名、計300名)を対象に意識調査を実施した。発表された資料によると、「近ごろ家計のやりくりが厳しくなったと感じているか」という質問に「はい」と答えた人は87.7%。各方面で値上げのニュースが続くなか、ほぼ9割の人が厳しさを実感じている。
「はい」と答えた人に生活面での工夫についてたずねると、8割以上が「特売やセールをこまめにチェックする」、7割近くの人が「自分のものはあまり買わない」と回答。「夫の小遣いを減らす」などの対策をとる人は6%にとどまり、日頃から情報収集に努め、家族のことを第一に考える姿がうかがえる。
年中無休の主婦業、時給換算すると「882円」
「主婦業の休日(家事や育児をしない日)はあるか」という質問では、「いいえ」と答えた人が88.0%。ほぼ9割の人が年中無休で家事をこなしていることがわかった。家事を自給計算した場合の金額をたずねたところ、全体平均額は「882円」。自分のために使える1か月あたりの金額は平均で「11,862円」で、いずれも3年連続で減少している。
こうしたなか「夫に一番望むもの」についてたずねたところ、トップにあがったのは「愛情(優しい言葉、誠実さなど)」(29.7%)。次いで「今のままでよい」、「健康管理」、「収入アップ」が続き、「プレゼント」を選ぶ人はわずかだった。
「チャンスがあれば働きたい」が過去最高に
「今後チャンスがあれば働いて(収入を得る仕事をして)みたいですか」という質問に「はい」と答えた人は96.0%。2006年度、2007年度の調査でも90%を超えているが、今回は過去3回の調査の中で最も高い割合となった。特に20代では99.0%、30代では98.0%と、ほぼすべての人が働き たいと考えている。
理由として最も多かったのは「今より多くの収入を得た」(56.3%)で、「社会との接点を持っていたい」(12.5%)、「今持って いるスキルや資格を活かしたい」(10.4%)が続いている。この女性たちの積極性、パワフルさが日本を支えているのかもしれない。
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