あらゆる顧客接点情報をHubSpotに一元化せよ
──コンテキストをより精緻に捉えるためには、どのようなデータを蓄積すれば良いのでしょうか。
営業現場におけるコンテキストとは「そのお客様と自社が、過去にどのような関係を築いてきたか」という背景情報すべてを指します。これを精緻に捉える下準備として、あらゆる顧客接点情報をHubSpotに一元化することが欠かせません。

たとえば、オンライン商談の録画や文字起こし、AIによる自動要約データをHubSpotに連携することはもはや必須です。加えて、メールのやり取りやチャット、見積書の履歴など、普段使っているすべてのツールをHubSpotに接続します。
「このお客様とはこの場所でこうしたやり取りをして、今はこういう状態である」という情報が集約されているからこそ、AIは顧客のコンテキストを正確に理解し、次の最適なアクションを提案できるようになります。
使わない手はない!BreezeのAEO分析機能
──御社は自社でもBreezeを活用し、ベストプラクティスをクライアントに横展開しているそうですが、最近自社で試して「これは使うべきだ」と確信した機能はありますか?
2026年4月にリリースされたAEO(※)の分析機能です。現在、このAEO分析をMA機能の一部として実装しているソリューションは、HubSpotのほかにほとんどありません。
※Answer Engine Optimizationの略。従来のGoogle検索結果ではなく、ChatGPTなどの「生成AIによる検索・回答エンジン」において、自社のブランド名がどれだけ肯定的に引用(メンション)され、ユーザーへ提示されるかを最適化する手法
──どのようにしてAEOの改善を回していくのでしょうか。
まず、ターゲットとなる企業の属性やバイヤージャーニーのフェーズを定義し、ブランドカテゴリなどのプロンプトを設定します。すると、主要な生成AIにおいて自社ブランドがどの程度シェアを獲得しているのかが瞬時に可視化されるのです。
もし自社ブランドがAIに認知されておらず、推奨されていなかった場合、「AIに評価されるために、どのようなコンテンツをWeb上で公開すべきか」をBreezeが自動で提案・生成してくれます。これに基づいて作成したコンテンツを公開すると、わずか2週間ほどでAIにメンションされるようになったかどうかの結果が判別できます。SEOに比べてPDCAのスピードが圧倒的に速いのです。
──御社が自社のアカウントで検証した結果はいかがでしたか?
たとえば「日本でマーケティング組織のためのCRM運用代行を依頼するなら?」という生成AIへの問いかけに対し、ナウビレッジが100%メンションされています。
一方で、導入検討初期のユーザー層に対しては、まだ自社のコンテンツが表示されにくいといった改善点も明らかになりました。「次にどのフェーズのどのようなコンテンツを作るべきか」が正確に見える化されるため、無駄のない精緻な戦略を立てることができます。

