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ソーシャルから見るトレンド・ムーブメント

ショート動画は編集型ミームへ/AI自動翻訳が変えた3つのこと【2026年上半期SNSトレンドまとめ】

ショート動画は「消費型」から「編集型」へ

 2026年のTikTokやInstagramをはじめとする動画コンテンツでは、「オリジナリティ要素」を組み込みやすいフォーマットが台頭しました。「miniVlog」や「setlog」のような短尺Vlogに加え、アーティストSASANEさんの楽曲『mosi mosi?』を使った手書き歌詞フォーマットが大きなトレンドとなっています。

 こうした潮流から、生活者は「ただ流行りに乗るだけ」ではなく「個性を出したい」というオリジナリティ志向の傾向がより顕著になってきていると考えられます。今後は、単に真似をするだけの「消費型ミーム」よりも、創作体験につながる要素や独自の編集要素を持たせたコンテンツ、施策への興味関心が高まっていくのではないでしょうか。

事例1 可変要素が多くオリジナリティを出せる「miniVlog」

 縦型動画が主流のTikTokやInstagramで、あえて横型動画として制作され流行しているのが「miniVlog」です。数秒ずつの動画を組み合わせた短尺のVlogですが、動画の展開に合わせてユニークな効果音を入れたり、広角から寄りへの画角のスイッチを工夫したりといった「アレンジ」を加えることで、自分らしさを演出する手法が好まれています。

事例2 型にはめる安全さとオリジナリティが共存する「setlog」

 「setlog」とは、1時間ごとに約2秒の動画撮影を重ねることで、自動的に1本のミニVlogが完成するアプリです。自分1人で制作するだけでなく、友人やパートナーと撮影した動画をシェアすることが前提となっており、「複数人で1つの動画作り」ができる点が大きな特徴です。

 複数人でそれぞれの顔パーツを決めて合体させた動画を作ったり、テーマカラーを決めて特定の色のアイテムを探す「カラーハンティング」という撮影手法を取り入れたりと、撮り方の工夫が次々と生まれています。

 ユーザーが自ら「独自の撮影ルール」を設定・編集することで、何気ない日常を特別なものへと昇華していく行動につながっています。

事例3 平成懐古?プリクラを想起する動画への手書き加工

 先述したアーティスト・SASANEさんの楽曲『mosi mosi?』に合わせて、自身の日常動画に手書きの文字やイラストを重ねていく動画フォーマットが、特に若年層の間で話題を集めています。2026年6月時点で、同楽曲を使用した動画は17.6万件を超えています。

 これは平成初期の「プリクラの落書き文化」を彷彿とさせ、手書き文字によって「唯一無二の動画作品」を作るという、アナログな創作体験が支持されている背景があります。

2026年上半期にInstagram・TikTokで話題化したコンテンツ
2026年上半期にInstagram・TikTokで話題化した事例のまとめ

ユーザーが求めるのは「安全な自己表現」

 これらの事例から、テンプレート通りにコンテンツが消費されるだけの時代は終わりを迎えつつあると言えます。

 生活者の「流行には乗りたいけれど、ただの真似では終わりたくはない」「個性を出したいけれど、失敗して浮くのは嫌だ」という複雑な心理に対し、ある程度の『型(テンプレート)がある安心感』を担保しつつ、自分だけの『オリジナリティ要素を差し込める創作の仕組み』がうまくハマった結果が、今回紹介した事例だと考えられます。

 友人やコミュニティ間でシェアし合い、繋がり・連帯感を大切にしながらも、「型+自分らしさ」を表現できる「安全な自己表現フォーマット」が、ユーザーの参加意欲を最大化させているのです。

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2026年下期のトレンド予測、「日常映え」シフトが加速

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65dB TOKYO(シックスティーファイブデシベル トウキョウ)

 65dB TOKYOは、ソーシャルリスニングを中心としたマーケティング支援チームです。「65dB」とは、人々が通常の会話で発する音声の強さ(65デシベル)から名付けられており、生活者の声からブランドアクションを生み出す分析および戦略立案を行います。また、TBWA HAKUHODO傘下に組織を置くことで、グローバルレベルのクリエイティブチームとも連携し、マーケティングプロセスをワンストップで支援することも可能です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2026/07/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/77020

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