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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

誰のためのランディングページなのか?
コンバージョンへ導くために必要な視点

 リスティング広告経由でウェブサイトを訪れたユーザーが最初に目にするランディングページ。今回は、メリット訴求に加えどのようなコンテンツを提供すれば、他社と差別化しユーザーをコンバージョンへ導けるランディングページとなりうるかについて考えてみました。【バックナンバー】

効果的なランディングページ

 リスティング広告(検索連動型広告)におけるランディングページとは、ユーザーの検索意図を汲み取り、それに適した商品やサービスとのマッチングを図るページである。その多くは自社の商品やサービスのメリットを記載し、ユーザーへ訴求する構成となっている。

 しかし、業界によっては競合が多数存在しているなど、メリット訴求だけでは他社との差別化が不十分なケースもある。特に、その商品やサービスを初めて利用するユーザーへのアプローチに課題を抱える担当者も多いのではないだろうか。そこで今回は「キャッシング」業界において、初心者ユーザーへのどのような工夫がされているかを例に、より効果的なランディングページを作成するポイントについてお話ししたい。

競合ひしめく「キャッシング」業界

 「キャッシング」は、端的にいえば“お金を貸す”というサービスだが、消費者金融やクレジットカード会社の大手だけでも、かなりの数の企業名が頭に浮かぶだろう。日々TVCMや電車内のポスターで目に飛び込んでくる広告でもとりわけ露出の多いキーワードではないだろうか。

 また「キャッシング」は検索回数が非常に多いビッグキーワードである。ユーザーが特定の会社に目星をつけている場合、多くのユーザーは「企業名」で検索し、目当ての企業のページへ辿り着くだろう。しかし、企業を絞らない「キャッシング」のみの検索結果で、上位に名を連ねているのは比較系情報サイト(アフィリエイトサイト)であり、その多くは「金利の比較」だけでなく、「審査が甘い企業」「女性向けの企業」など、各ユーザーに“ささる”切り口でのコンテンツを有している。

 このように競合企業のみならず、比較系情報サイトなどが軒並み揃っているキーワード「キャッシング」。では、他社と比較して商材そのものに大きな違いがない場合、ユーザーに“申し込もう”という気持ちにさせ、しっかりとコンバージョンへ導くランディングページとはどのようなものだろうか。

ユーザー目線から訴求を広げよう

 「キャッシング」業界における訴求ポイントの1つとして、金利や利用限度額などの基本情報があるだろう。最近では一定条件のもと「無利息」をうたう企業も増えてきた。また、企業の背景に信頼できる銀行があることを示し、ユーザーへの安心感を担保する「銀行系」というコピーも、この業界特有の訴求と言える。他にも24時間受付可能であること、融資までのスピードの早さなどの利便性も注目されるポイントだ。「お金を借りる」ことが目的と考えるユーザーは、これらのメリットを比較し、自分に合った企業を選別していくだろう。

 しかし、初めて借り入れる人の多くは「キャッシング」や金融会社そのものへ少なからず不安を抱えているのではないだろうか。その不安を払拭するに一役買うものとして、イメージキャラクターがある。イメージキャラクターは、普段目にする広告からなじみが深く、ユーザーに「企業の顔」と認識されているため、ランディングページでも立派な訴求要素となる。

 たとえ低金利などの良さそうな条件が並んでいても、聞いたことのない企業名で、フリー素材にあるようなペルソナ写真のページでは、貸し手の顔が見えてこない。いぶかしんだユーザーは、その企業を選択肢から外すかもしれない。ユーザーの心理として、より企業の顔が見える方に信頼を置き、安心を覚えるのは自然な流れである。とりわけ消費者金融などでは、親しみやすい有名人や信頼がおける大物有名人などを広告に起用し、自社のブランディングを図っているのが特徴として挙げられる。

 自社の訴求ポイントとなる金利や利便性などの「メリット訴求」に、「企業の顔」。これに「申し込むボタン」を大きく掲げれば、ランディングページは完成するだろう。しかし、初めてそのサービスを利用するユーザーの心をつかむにはさらなる工夫を重ねたい。

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この記事の著者

鈴木 有香(スズキ ユカ)

株式会社アイレップ サービスマネジメント本部 LPOコンサルティンググループ所属 大学卒業後、アパレル商社にて企画職を担当。テキスタイル商品の開発、展示会企画を行う。その後、制作会社にて大手クライアントを中心にWEBデザインを担当。「マーケティング×デザイン」を追及すべく、2009年アイレップへ入...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/02/05 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9252

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