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定期誌『MarkeZine』では、マーケティングの最新情報を厳選して、年12回、毎月お届けします。業界のキーパーソンへの独自取材や、注目テーマやトレンドを解説する特集など、ここでしか読めないオリジナル情報が満載です。
第24号(2017年12月号)のテーマは、「コミュニティマーケティングの今と可能性」です。企業や商品のファンを増やし、コミュニティを通じてプロモーションを行うコミュニティマーケティングに注目が集まっています。昔からある手法とはいえ、今どんな価値が見直されているのでしょうか。 特集では、コミュニティを形成するうえで大事なことやファンとの距離感などについて、ヤッホーブルーイング、良品計画、ソニーマーケティングの3社を取材しました。
また、巻頭インタビューには不動産業界にあってデータドリブンで躍進するオープンハウスの田口慶ニ氏が登場。最高情報責任者としてデータドリブンなシステムやマーケティングの仕組み作りを一任された田口氏に、データが利益を作り出すという考え方を透徹した戦略について迫りました。他にも人気連載も多数掲載しております。
織田裕二さんが犬に扮するユニークなテレビCMで注目を集めたオープンハウス。創業20周年となる今年はプロ野球の大谷翔平選手を迎え、「常識って、何だ?」と強いメッセージを打ち出している。伝統的な業界という印象が強い不動産業界にあって、実は同社はSFAやCRMなどシステムのほぼすべてを内製しているテックカンパニーでもある。2014年に同社に参画し、現在はCIO、最高情報責任者のポストに就く田口慶二氏に話を聞くと、極めてクリアでスマートな構想とともに、その実現のためにはどんなに汗をかくことも厭わない骨太の姿勢が見えてきた。
「水曜日のネコ」「インドの青鬼」「前略 好みなんて聞いてないぜSORRY」。事前の知識がなければ、これらがビールの製品名だとはまったく想像がつかないだろう。「よなよなエール」を代表格に現在ビール業界で大手5社に次いで6位を爆走するヤッホーブルーイングは、熱いファンを抱えることでも知られ、この10月には神宮外苑軟式球場でのファンイベントに約4,000人を集客した。この規模でも「まだ、ファンがファンを呼んでいるような地続きの広がりだという肌感がある」という同社の佐藤潤氏に、熱量の源泉を聞いた。
熱量の高いファンが、商品を取り入れた生活などを広め、そこからまたファンが増えていく。無印良品ファンの輪の広がりは、実はSNSやネットの効果ではなく「ブランド誕生当時のミッションから」と同社の川名常海氏は語る。同社が重視しているのは購買時点だけではなく、その前後を含めた「参加度合い」。リアルとデジタルの両方の接点で無印良品らしさを発信し、地道に賛同者を増やす活動に迫った。
ソニーは2015年度、長らく続いた厳しい赤字の時代を抜け、黒字化を達成。翌年も維持し、この春には2018年3月期の黒字が前期比の1.7倍になるとの見通しを発表した。この回復には、モノを提供するという考えから、顧客体験を重視した“コト”を提供するマーケティングに舵を切ったことが背景にある。全国5ヵ所のソニーストアをリアルな接点の拠点とし、同時に高付加価値製品の市場を開拓している同社の戦略を、ソニーマーケティングの浅山隆嗣氏に聞いた。
話題の書籍のダイジェスト版を紹介する連載「Book Navigator」。今回は『サービスイノベーションの海外展開』(伊丹 敬之/高橋 克徳/西野 和美/藤原 雅俊/岸本 太一 著、東洋経済新報社、2017年9月)を取り上げます。
ネットやスマートフォンが広く普及する現代では、日常生活でニュースの情報を得る方法が多様化している。私たちは外にいながらにして様々な情報を得ることができるようになり、同時にメディア広告への接触の仕方も変化していることは想像に難くないだろう。多様化する情報源を、生活者はどのように駆使しているのだろうか。あるいは、変化についていけていない層もあるのだろうか。当調査では、ニュースメディアの利用実態を探るため、全国18歳~69歳の男女1,000人を対象にアンケートを実施した。生活者の普段接する情報源やその変化、広告への接触状況に迫る。