博報堂こそだて家族研究所は、母親の子育てに関する興味関心項目とその情報源、スマートフォン等のデジタル情報機器への接し方を調査し、レポートを発表した。その結果、母親の「興味関心が高い情報」と「積極的に情報収集している情報」に差異が見られることがわかった。
子育てに関連する様々なテーマについて興味関心度を調べると、興味関心が高かったのは、「子どものしつけ」「子どもの発育・成長」「旅行やレジャー」「普段のお出かけ先」だった。一方で、実際に「情報収集している」のは「料理レシピ」「旅行やレジャー」「子どもの病気」「お出かけ先」だった。ここから、実際には「明日どうしよう」「こんなときどうしよう」と必要に迫られて情報収集をするケースが多いと考えられる。
「興味がある」と「情報収集している」のスコアの差を比較したところ、「興味がある」のに「情報収集」していない内容は、「子どものしつけ」「子どもの歯みがき、歯科衛生に関すること」のが30ポイント以上の差となった。これは、すぐに情報収集しないと困るわけではないこと、また、存在する情報源も口コミなどが中心で、情報源が特定しにくくいこが理由と考えられる。
一方で「料理レシピ」や「生命保険・学資保険」などは、興味関心と情報収集のポイント差が小さく、思い立ったらすぐ調べられる仕組みが形成されてていると考えられる。
また、子育ての各テーマについて「参考にする情報源」を尋ねると、内容によって、さまざまな情報源を使い分けていることがわかった。
育児グッズは「ベビー誌・ママ誌」や「テレビ番組」などのマス情報と「ママ友などからの情報」の口コミを両方活用している。一方で教育・習い事は口コミが飛びぬけて多い。旅行やレジャーに関しては「企業のホームページ」や「テレビ番組」が中心となっている。生命保険・学資保険は「企業のホームページ」と「家族やママ友などからの情報」が中心となっている。
なお、母親が利用している情報機器は、「パソコン(ノート+デスクトップ)」が89.7%、スマートフォンが63.0%。利用頻度を尋ねると、スマートフォンの利用については、95.3%が「毎日複数回利用」と群を抜いて高かった。その他の情報機器についても、携帯電話(スマートフォン以外)では68.7%、タブレットPCでは52.5%、パソコンでは50.9%が「毎日複数回利用」している。
【調査概要】
時期:2014年1月17日~30日
回答者:全国の20~40代既婚女性で妊娠中~12歳の子ども(長子)と同居している人、1079名
手法:インターネット調査
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