SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

NTTデータ、ディープラーニングによる「AI記者」実現の可能性を検証

 NTTデータは、人工知能(以下、AI)を用いて、アナウンサーが読み上げる気象ニュース原稿を気象電文から自動生成する実証実験を2016年9月から4ヵ月間にわたって実施。生成された気象ニュース原稿を評価した結果、日本語の文法は人が読んでも違和感のないレベルで、意味の正しさにおいては多少の修正が必要なものの、概ね気象電文と同じ内容の文書を作成できることを確認した。

AIによるニュース原稿自動生成のイメージ

AIによるニュース原稿自動生成のイメージ

 同実証実験では、まずは気象庁が過去に公開した気象電文とアナウンサーが読んだニュース原稿をそれぞれ4年分用意し、原稿作成の規則性をディープラーニングで学習することで、ニュース原稿を生成するAIを構築した。

 このAIに、新たな気象庁の気象電文を読み込ませると、AIが学習した結果を基にして、新たな気象ニュース原稿を自動生成するようになる。さらに、NTTグループのAI「corevo」の日本語解析技術を組み合わせ、自然な日本語の生成を実現させた。

 次に、自動生成された気象ニュース原稿の「日本語文法の正しさ」と「意味の正しさ」を評価した。その結果、「日本語文法の正しさ」は、4点満点中3.86点(NTTデータ独自の採点基準)で、人が読んでも違和感がないレベルに達した。「意味の正しさ」は、4点満点中3.07点(NTTデータ独自の採点基準)で、自動生成された気象ニュース原稿をわずかに修正することで、元の気象電文と矛盾しないレベルに達していることが確認された。

 今後、NTTデータでは、気象分野におけるニュース原稿自動生成AIの商用化を目指すとともに、企業の決算発表やスポーツ等、大量のデータをともなう分野においても新たな実証実験を行い、AI記者の他分野展開を目指していく。

 同システムが実用化されると、AI記者が気象電文からニュース原稿を自動生成するため、人間の記者は、一から原稿を作成する必要がなくなり、原稿作成業務の効率化が可能になる。

 また、AI記者は記事を高速かつ大量に自動生成することが可能。これにより、速報性が求められるスポーツニュースや災害情報のリアルタイム配信、地方のニュースの積極的な配信が可能になる。

【関連記事】
日本経済新聞社、AIを活用した「決算サマリー」の配信スタート
人工知能と人間は感情を共有できるか、「女子高生AIりんな」にTVの放送データを取り込み研究へ
“学んで答える、小さなロボット”Kibiro、一般消費者向けに提供開始
セールスフォース・ドットコム、人工知能の提供を開始~研究行う組織も新設
博報堂アイ・スタジオ、人工知能技術の活用目指す「Creative AI 研究所」を新設

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/01/30 10:30 https://markezine.jp/article/detail/25972

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング