●DMの定義
トッパン・フォームズの調査においてDMは、企業やお店から送られてくる、商品・サービス案内が記載されたハガキや封書による通知物を指す。電子メールによるメールマガジンなどは含まれない。
開封したいDMはサンプル付き
各タイプのDMに対し、どの程度「開封したい」と感じるかを聴取したところ、「開封したくなる」、「やや開封したくなる」という回答割合が最も多いDMは「サンプルなどが入っている封筒」の70.0%だった。2位、3位はいずれも「シールタイプ」(圧着ハガキ)だった。一方で「カタログ」や「会報誌」は「開封したくない」、「あまり開封したくない」の割合が高かった。
DMの受け取り手、7割が何かしらアクション
DMを受け取って行動を起こしたことがあるかを尋ねたところ、「特に起こしたことはない」を除いた約7割が何かしらのアクションを起こしていることがわかった。起こした行動では「インターネットで調べた」が最も多く、男女ともに5割を超えた。他にも、実店舗誘導、家族などに紹介などの効果も見られた。
男女別に比較して最も差があった項目は「資料請求をした」で、男性が10.0%に対して女性は5.6%と約2倍の差があった。
クーポンやプレゼントより、値引きに惹かれる
興味をもつと思う表記について尋ねたところ、商品・サービスの割引DMについて、同じ割引率でも表記の違いによって興味の惹き付け具合が異なることがわかった。具体的には、「5,000円の商品に対して、『1,000円引き』という表記」に対して興味を持つという回答が半数以上を占め、同じ割引率である「20%引き」を倍以上引き離す結果となった。
また「20%引き」を含めると「●●引き」という商品に対する直接的な値引きの表記が全体の8割近くを占めた。
パーソナライズDM「メリットのある情報ならばかまわない」が40%超
購入履歴や年代、性別による好みなど「蓄積データによって最適化されたDM(パーソナライズDM)」についてどう思うかを尋ねたところ、「メリットがある情報をもらえるのならかまわない、好ましい」が42.5%だった。特に20代は約50%が「かまわない、好ましい」と回答している。
【調査概要】
調査手法:株式会社ネオマーケティングによるWebアンケート
対象者:全国の20歳以上の男女で、届いたDMを3割程度以上開封し、メールマガジンに登録している人
有効回答数:1,000名(20代、30代、40代、50代、60代以上 各性年代100名)
実施期間:2016年9月2日(金)~2016年9月8日(木)
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