ニールセン デジタルは、「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率」と、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー」のデータをもとに、2019年1月の日本国内における無料・有料動画アプリの利用状況を調査した。
若年層の約9割がスマホだけでYouTubeを利用
はじめに、2018年12月におけるトータルデジタルでのYouTubeのリーチ(利用率)を「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率データ」で年代別に比較。その結果、49歳以下では70%以上の人が月に1回以上YouTubeを利用し、若い人ほど利用率が高いことがわかった。
特に、30歳以下の利用率は80%を超え、YouTubeが人口の大半にリーチできるマスメディアへと成長していることが浮き彫りとなった。また、若い人ほどスマートフォンのみで動画を視聴する割合が高く、YouTubeを利用する18~20歳のうち87%はスマートフォンのみで動画を視聴していることも明らかになった。
有料動画アプリの利用者数は昨年比25%増
続いて、「ニールセン モバイルネットビュー」をもとに、無料・有料動画アプリにおける利用者数の推移を調査(上位5アプリを集計)。すると、スマートフォン利用者全体の増加率が7%だったのに対し、無料動画アプリの利用者数は2018年同月から14%増え、約4,509万人となった。
また、有料動画アプリにおける利用者数は25%増え、約836万人となった。このことから、有料動画アプリは、2018年に続いて利用者数を大きく伸ばしていることが判明した。
50歳以上の間でも有料動画の利用者数は伸長
次に、有料動画アプリの利用者推移を年代別で比較。すると、18~34歳の増加率が最も高く、2018年から35%、次に50歳以上が28%、35~40歳では12%増加していることがわかった。若い人ほど有料動画アプリを利用する傾向が高いものの、50歳以上でも利用者数は伸びており、幅広い年代が利用していることが明らかになった。
有料動画サービス、利用者数最多は「Amazon Prime Video」
最後に、有料動画サービスの利用者数を調査。最も利用者数が多かったのは「Amazon Prime Video(約509万人)」で、次に「Netflix(約171万人)」が並んだ。上記2つのサービスにおける重複利用状況を見ると、2018年は「Netflix」利用者の32%が「Amazon Prime Video」を利用していたのに対し、2019年1月の時点では26%にまで低下していることがわかった。
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