ヤフーが提供する事業者向けサービス、データソリューションは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともなう緊急事態宣言が「食のトレンド」にどう影響を与えたのか、「Yahoo!検索」のデータをもとに分析したレポートを公開した。
4月7日の緊急事態宣言以降、「美味しいものが食べたい」という検索キーワードが急激に伸びている。
コロナ禍における食トレンドその1「高級」
検索数が伸びたテーマの1つは「高級」。下図が示す通り、様々な高級食材や料理の通販、取り寄せが伸びている。具体的には「高級食材 通販」「ウニ 通販」「いくら 通販」「うなぎ 通販」「牛タン 通販」「マスクメロン」などのキーワード。一部母の日による増加も考えられるが、昨年・一昨年の波形と比較しても、明らかな伸びを見せている。
コロナ禍における食トレンドその2「スイーツ」
検索数が伸びたテーマの2つ目は「スイーツ」。具体的には「スイーツ お取り寄せ」「ケーキ 通販」「プリン お取り寄せ」「マカロン 通販」「和菓子 お取り寄せ」などのキーワードだ。これらが伸びた理由としては、先述の母の日ニーズに加えて、自宅における変化や刺激を求めたこと、外出・外食などが減ったことによる出費の低下、長引く自粛でのストレス解消など、様々な要因が推測される。
コロナ禍における食トレンドその3「支援」
検索数が伸びたテーマの3つ目は「支援」。具体的には「コロナ 支援 通販」「お土産 通販」「お菓子 詰め合わせ」「フードロス 通販」などのキーワード。自粛要請や休校、緊急事態宣言などによって行き場を失った食材、食品を購入したいというニーズが高まったと考えられる。中には通常よりも安く販売されているものもあり、4月以降急激に検索数を伸ばした。
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