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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

AI時代のデータ分析術

いつだって分析は「問い」から始まる――AI時代のデータ活用で変わること・変わらないこと

AIの得意・苦手をきちんと説明できますか?

 AIをうまく使いこなすには、まずAIの得手不得手を正確に理解することが必要です。

 人と比較してAIが明確に得意なのは、パターンの処理です。大量のデータから規則性を見つけ出し、分析手法を提案・実装し、多角的な仮説を次々と列挙する――こうした作業を、高速かつ網羅的にこなします。

 たとえば、「考えられる仮説を10個挙げて」と投げれば瞬時に返ってきますし、集計やグラフ化のコードも数秒で生成されます。これまで半日かかっていた作業が、数分で終わることも珍しくありません。

 一方で、AIが苦手とする領域があります。

 ビジネス文脈の理解がその筆頭です。「なぜこの数字が重要なのか」「この仮説はうちには当てはまらない」。こうした暗黙知は、AIには判断できません。同様に、因果関係の判断も苦手です。AIは「相関がある」ことを見つけるのは得意ですが、「AがBの原因である」ことを見極めるのは人間の仕事です。そして何より、最終的な意思決定と責任の所在はAIに委ねられません。

AI が得意な領域 人間が担うべき領域
大量データのパターン認識・要約 どの数値を見るべきかの判断
手法の幅広な提案・コード生成 手法の妥当性検証・結果の解釈
多角的な仮説候補の列挙 業界知見に基づく仮説の取捨選択
選択肢の整理・示唆の候補提示 最終判断と責任
【図表2】AI活用と人間の役割分担例

 本連載では分析ケースの素材として、実際の購買履歴を記録したレシートデータを使います。誰が、いつ、どこで、何を、いくらで買ったかが把握できるため、顧客の実態を理解するうえで欠かせないデータです。

 アンケートやインタビューは「嗜好・価値観」を言葉で集めますが、言葉は建前を映しがちです。「健康に気をつけている」と答えた人のレシートに、実際はお菓子が並ぶことは珍しくありません。行動は本音を映し、レシートデータではそれを捉えられる点が強みです。

 連載を通じて取り組む分析テーマは、「ドラッグストアの優良顧客理解」です。このケースを軸に、各フェーズでAIをどう活用するかを具体的に示していきます。

次のページ
AIを使いこなすための3つの原則

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この記事の著者

上田 拓朗(ウエダ タクロウ)

株式会社エイトハンドレッド データサイエンスユニット アナリスト
西日本旅客鉄道株式会社を経て、2022年に株式会社エイトハンドレッドへ入社。以降、業界横断的に購買行動データ、Webアクセスログ、アンケートデータなど多様なデータの分析案件に携わる。直近では、大手カード会社のマーケティング施策のパーソナライズ化、レジャー予...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/06/11 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50800

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