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マーケティング最新事例 2026

酒類大手2社の体験型BAR:サントリー「グラスとコトバ」とニッカ常設店に見る飲用ハードルの下げ方

ニッカウヰスキーは南青山に常設の“発信拠点”を開設

 ニッカウヰスキーは創業記念日の7月2日、南青山にフラッグシップバー「THE NIKKA WHISKY TOKYO」を常設店としてオープンした。同社のコミュニケーション・コンセプト“生きるを愉しむウイスキー”を体感できる場と位置づける。

 特徴的なのは、期間限定での実証を経て常設化に踏み切ったプロセスだ。同店は2024年8月から12月にかけて期間限定で運営され、当初1万人を見込んだところ約1万5,000人が来場。特に、20〜30代の男女を中心に支持を集めた。この手応えをもとに、常設店として再構築した形だ。

店内イメージ。バーテンダーを囲うコの字型ではなく、
店内イメージ。バーテンダーを囲うコの字型ではなく、お客様の空間を大切にする設計を採用した。

 常設店ではウイスキーやカクテルの提供に加え、イベントやセミナーを開催し、ウイスキーの文化や魅力を広げる“発信拠点”としての役割を担う。ノンアルコールやローアルコールの選択肢を拡充し、酒を飲まない層も取り込む。内装には使用済みのウイスキー熟成樽を再利用し、グッズ販売も行うなど、「飲む」だけにとどまらない多様な楽しみ方を提案する空間に仕立てた。

 発表会では、デジタル化が進み孤独化などの社会課題が顕在化するなかで、場を通じて人と人との関係性づくりの一助になりたいという狙いも語られた。加えて同社は、将来的にプレミアム以上のカテゴリーでグローバルトップ10入りを目標に掲げる。常設BARは、その長期的なブランド価値を体感させる旗艦拠点とも読める。

 2社に共通するのは、「飲む」という行動の手前に文化や世界観との出合いを設計し、体験を一過性で終わらせず、実店舗・実カテゴリー・長期ブランド価値への送客に接続しようとするアプローチだ。リアルな体験接点を“行動変容”という指標とどう結ぶか──マーケターにとっても示唆に富む施策といえるだろう。

施設概要

名称:THE NIKKA WHISKY TOKYO
場所:東京都港区南青山5-6-6 1F
営業時間:月~金17:00~23:30、土・日・祝14:00~23:30
客席数:約30席(スタンディング席含む)
公式HP:https://www.nikka.com/discover/thenikkawhiskytokyo/

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2026/07/14 08:30 https://markezine.jp/article/detail/77166

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