予約型×運用型の両輪で権威性と商品特性を訴求
──Premium AdsとStandard Adsを組み合わせ、具体的にどのような施策を展開されたのですか?
原:2026年2月末から3月上旬にかけての1週間、まずは横型動画フォーマットのNew Premium Adsを活用して広告を配信しました。その後、3月下旬に第2弾として縦型フォーマットのTop News Adsを展開するという2段階のプロモーションです。Premium Adsの配信中および配信後も、ユーザーの受け皿として運用型のStandard Adsを並行して配信し続けました。

──クリエイティブ面ではどのような工夫をされましたか?
原:商品名だけを唐突に出しても響かないため、Premium Adsでは「ロート製薬から出ている発毛剤である」という権威性や安心感を前面に出しました。目薬やスキンケアの印象が強いロート製薬が「本気で作った発毛剤」という驚きとともに、最大濃度のミノキシジルを配合している強みを訴求したのです。一等地の大型広告で強いアテンションを引き、記憶に残すことを徹底しました。
──Premium AdsとStandard Adsで、訴求内容の出し分けや連携はどのように設計されたのでしょうか。
高木:クリエイティブの役割を明確に分担させました。Premium Adsで「ロート製薬発」「ミノキシジル5%配合」という信頼感と成分価値を強く印象づけた一方、受け皿となるStandard Adsでは「狙った患部にピンポイントで塗布できるノズル形状」など、使い心地や利便性といった商品の具体的な魅力を補足訴求する意図です。
原:Premium Adsで「何だろう?」と興味を持ったユーザーに対して、Standard Adsでは「これなら自分でも続けやすそうだな」と使用シーンを想起させる情報を届けるイメージです。認知から興味、理解、そして購入検討へと、ユーザーの心理状態の変化に寄り添ってクリエイティブを届けるサイクルを構築しました。

CVは4.4倍に!CPA36%改善や購入層の若返りも
──施策を実施した結果、どのような成果が得られましたか?
原:CPAを適正な水準に保ちながら、広告運用の投資規模を従来の約2.8倍まで拡大させることができました。Premium Ads配信前後の1週間を比較したところ、コンバージョン数は約4.4倍と大幅に伸長し、CPAも36%改善という非常に手応えのある結果が得られました。
また、影響はSmartNews内にとどまりません。検索エンジンなどで「ロート製薬 発毛剤」といった社名・ブランド関連キーワードの検索数が+20%伸長するなど、他媒体への波及効果も目に見えて現れました。

──「ブランド認知率を高める」「アッパーファネルを押し広げる」という当初の目標は達成されましたか?
原:スマートニュースさん側で実施してもらった調査では、認知度・ブランド好意度・購入意向のすべてで顕著なリフトが見られました。従来のデジタル運用では見えにくかった「ブランドへの寄与率」が可視化され、投資対効果を社内に自信を持って説明できるようになった点も大きな収穫です。

高木:購入層の若返りも確認できました。従来のStandard Ads単体では50代以上の購入が中心でしたが、今回の施策期間中は30〜40代の購入が飛躍的に増加したのです。ファーストビューにインパクトのある広告を掲出したことで、薄毛に悩みつつも具体的な行動を起こしていなかった潜在層へ届き、新規顧客層の開拓が実証されました。

