体験と興味で購買につなげる、アルペンと池部楽器店
W2は、現在約1,100社と取引があり、ヘルスケア/健康食品、化粧品/美容、アパレル/雑貨、食品など、幅広い業界の支援を通し、事例やノウハウの蓄積を進めている。ここでは2つの事例にフォーカスしよう。
アルペン
アルペンは「Alpen Group Magazine」というメディアサイトを運営している。同サイトはW2のプラットフォーム上で、ECサイトと同一のデータベースを用いて構築されている。ECとマガジンという2つの仕組みを持ちながらも、データベースが統合されているため、一体として機能している点が特徴だ。マガジンには特集記事やコラムなど、3,000〜5,000点規模のコンテンツが集約されている。
Alpen Group Magazineの効果は、購入への転換(コンバージョン)にとどまらない。サイト訪問時には「読み物」として購買意欲を喚起し、情報を収集できる場としての役割も担っている。購買行動への接続だけでなく、繰り返しサイトを訪れてもらう仕組みとしても機能しているのだ。
スポーツアパレルのユーザーが持つ特徴として、一つの入り口から複数の興味・関心へと顧客を導けることがある。たとえば野球目的で訪れた顧客がサッカーの情報を閲覧したり、マラソン関連から野球へと関心が広がったりする。メディアコマースを取り入れることで、「目的買い」から共感・興味・体験を起点とした購買体験の提供へシフトしたのだ。
池部楽器店
池部楽器店は「見て・学んで・買う」という体験を一つのWebサイト上で完結させることを目指し、動画メディアとECを統合したプラットフォームを構築している。同社のサイト「イケベエンターテイメント」には動画コンテンツが豊富に盛り込まれており、動画視聴から商品閲覧、商品情報の確認へと自然に流れる導線が設計されている。
取り扱う商品には由来やストーリー性のあるものも多く、その背景を伝えるコンテンツを介して購入に至る仕組みとなっている。限定コンテンツの提供も行われており、こうした取り組み全体を通じて、LTVの向上とファンの育成を促進するメディア型のサイトとして位置づけられている。
W2は、なぜメディアコマースを実現できるのか?
では、W2はなぜメディアコマースを実現できているのか? 鴨下氏は「ECプラットフォーム×統合データ基盤×AIエージェント」を一気通貫で保有しているのはW2だけであると強調しつつ、理由を3点に整理した。
1つ目の理由は、商材や運用体制に合わせて柔軟に対応できるECプラットフォームを保有している点である。AIエージェントはデータがあって初めて成立するものであり、判断・実行・最適化のいずれもデータなしには行えない。W2はECカートシステム、すなわちECのデータ基盤を提供していることから、顧客情報・購買情報・問い合わせ履歴・ページ閲覧情報といった一次データを保有できる点が強みとなっている。プラットフォームには、AIを組み込んだ機能が1,000以上標準搭載されており、大規模なカスタマイズにも対応が可能だ。
2つ目は、あらゆるチャネルデータを統合管理するデータ基盤を持つ点である。ECに限らず、店舗やSNS、基幹システムなどのデータを一つの基盤に集約することで、AIエージェントが判断・実行・最適化できる。たとえば閲覧履歴や購買履歴に基づくレコメンドの最適化や、サイト内に適切なコンテンツが存在しない場合のAIによる自動生成などが可能だ。生成コンテンツは、必要に応じて人が最終確認した上で公開することもできる。
3つ目は、データとAIを活用し、顧客に対して先回りした情報を届ける、いわゆるOne to Oneのパーソナライズを実現するAIエージェントを備えている点である。加えて、システムの提供にとどまらず、グループ内の戦略コンサルティングファーム(アップグロース)や実行支援・実務サポート(ブランデックス)により、戦略立案から実行までを一気通貫で支援する体制を整えている。
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- この記事の著者
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和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)
IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:W2株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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