マーケ・広報を横断したデータ分析がAI回答を制する
影響力が大きいにも関わらず、生成AI上のブランド分析やGEO対策に着手できていない企業は多い。「SNS分析とニュース発信・報道分析を別の部署が担当していて連携が取れない」「広範な分析に必要な人材・時間・ノウハウが不足している」などの要因から、具体的なアクションを起こせていないのだろうと中川氏は推測する。

まずはデータや部署、リソースの壁を越えて、AI時代に適した横断分析を行うことが重要だ。従来マーケティング部門が管轄していたSNSやVoCデータと、広報部門が担当していたメディアデータなどを掛け合わせ、部署を横断してAI領域を包括的に捉えることがアクションにつながるという。

「AI領域が、左側のSNSとも右側のニュースとも重なりあっている点に注目すべきです。AIは、SNSでの口コミやメディア報道のどちらも参照して、独自の理解をします。そのため、すべてを1つのデータセットとして捉え、横断的に分析をすることが重要です。そこから『なぜAIがそう理解したのか』を深掘りしていきます」(中川氏)
「どこに掲載されるか」が自社ブランドの可視性向上の要
AIがどのSNSを多く引用しているのかをMeltwaterが調べたところ、1位は米国版の2ちゃんねるとも呼ばれるReddit、2位がX、3位がYouTubeという結果になった。InstagramやTikTokといったビジュアル中心のSNSは、AIへの影響力が大きくない。この点から、AIはテキスト情報が多く議論が交わされやすいプラットフォームや、情報価値の高い動画を重視する傾向がうかがえる。
同社では、AIツール別に「SNS以外も含めてどういったメディアの情報を参照しているか」を明らかにする調査も行った。比率はそれぞれ異なっているものの、どのAIでもニュースメディアが最も多く参照されていた。次に多い「その他」には、ブログやオウンドメディアなどが含まれる。SNSの参照割合については、AIツール6つのうち2つでは10%前後を占めるものの、ツールごとにばらつきが見られた。

「これらの結果から、AIは情報の正確性が担保されやすいニュースメディアや公式情報をメインの参照元としながらも、情報を補完したり、トレンドやリアルな声を取り入れたりするために、SNSでの話題も一部参照していることが読み取れます」(中川氏)
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平田 順子(ヒラタ ジュンコ)
フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:Meltwater Japan株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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