今回の提携によって、Yahoo!はGoogleが提供する2種類の広告プログラム―「検索向け AdSense(AdSense for Search)」、「コンテンツ向けAdSense(AdSense for Contents)」―を米国とカナダで導入。Yahoo!の検索結果ページやパートナーサイトに、Google広告も表示されることになった。
これでYahoo!が表示する広告の選択肢は、自身が運営するPanama、今回提携が実現したGoogle、さらに他の広告プロバイダーの3つに増え、サイトのどの場所にどの広告を掲載するかはYahoo!が決定する。
Microsoftからの買収提案を受けていたYahoo!は、その提案を拒否したことによって、株主からの批判を受け、経営陣は苦しい状況が続いていた。今回のGoogleとの提携は、あくまでもYahoo!の独立を維持し、Yahoo!は自身の検索エンジンとウェブサイト広告部門を自ら管理することが明らかにされている。また、両社はインスタントメッセージングサービスでも提携することを発表している。
Yahoo!がGoogleの広告技術で自身の広告プログラムを補うこの提携は、最高10年間まで有効とされており、最初の4年はイニシャルで、Yahoo!はその後3年間を2回更新することができる。また今回、検索市場1位と2位の企業の提携に関して目を光らせている米司法省が行うチェックのために、3か月半の猶予を与えることで両社は合意している。
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