- 時期:2012年
- 国名:ブラジル
- 業種:フットボールチーム
- チーム名:EC Vitória
献血で赤く染まる、歴史あるクラブのユニフォーム
100年以上の歴史を誇るブラジルのプロフットボールクラブ「EC Vitória」が熱狂的なファンを対象に、献血を促すために仕掛けたユニークなプロモーション。地域・市民に支えられているフットボールクラブだけに、市民のためのCSR活動の一環として行われました。
今回のプロモーションの核となるのは、フットボールクラブのファンにとって特別思い入れがあり、クラブの象徴的な存在でもある“ユニフォーム”です。「EC Vitória」は伝統的に「黒と赤」の横ストライプのユニフォームを着用してきましたが、今季のシーズンのはじめに突如「黒と白」のストライプのユニフォームに変更しました。
こちらが、変更後の黒白ユニフォームです。
実はこのユニフォームの変更は、『ファンが献血してくれる量に応じて、黒白のストライプが一年間を通じて徐々に元のユニフォームの黒赤へと戻っていく』という企画のためのもの。ファンからある一定の献血がなされることで、以下の画像のように一段ずつストライプが赤色に戻っていきます。
キャンペーンのスローガンは、“EC Vitória has always given blood for you, it’s time to reciprocate(EC Vitóriaはこれまでファンの皆さんに活力を与えてきました。今度は皆さんからお返ししてもらう番です)”というもの。
ファンの『クラブ愛』を活かした、とてつもなく斬新な献血プログラムです。
黒白時代のユニフォームや途中段階の黒白赤の三色ユニフォームを、“記念に”と購入するファンも多そうで、グッズ販売にもうまくつながりそうだと思いました。「献血」という慈善行為を促すための“こういうモチベーションの与え方”は、まったく想像だにしませんでした。素晴らしい!
以下はファンが実際に献血をしている様子。楽しそうでいい感じですよね。
動画はコチラ
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
記事転載元:ブログタイムズBLOG