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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

Wikipediaチームと過ごした1週間

 みんな知ってるフリー百科事典のWikipediaから、サービスの改善や運営資金となる寄付を集めるために、3人の女性が日本にやってきました。彼女たちと一緒に1週間を過ごした三橋ゆか里さんが、その貴重な体験をレポートします。

アメリカからWikipediaチームがやってきた

 今回は、つい最近アメリカから来日したチームと取り組んだプロジェクトについて紹介します。MarkeZineというサイト、またわたしの連載記事を読んでくださっている読者さんなら、きっとみんな知っているであろうチーム。それはあのウェブの百科事典のWikipedia。3月中旬の約1週間、アメリカから来たWikipediaチームと一緒に過ごしたの。

 今回の日本訪問の目的は、Wikipediaのユーザヒヤリングを行うこと。中でも、ファンド・レイジング、つまりWikipediaの運営資金である寄付を集めることに取り組むチームが来日。3人とも女性で、1人はエンジニアさん。世界中のさまざまな言語で提供されるWikipediaだけれど、日本は寄付者が多い国として世界TOP10に入るんだって。寄付文化が希薄な日本が入っているとはちょっぴり意外。もっとWikipediaを良くするには、またより多くの人に寄付してもらうためにどうすべきか。これを実際にWikipediaを活用する、また寄付してくださったユーザさんに聞かせてもらう。

 皆さんは、Wikipediaがユーザの寄付で成り立つNPOだってご存知でしたか!? あまりにも当たり前に使っているサービスだから、GoogleやYahoo!のように裏に人がいて運営されているというイメージが湧きにくいかもしれない。当然だけど、広告も一切ないからビジネスっぽさもまったくないし。でも、アクセス数でみるとWikipediaは世界で5番目に大きくて、4億人ものユーザが使っているサイトなの。神様が運営しているわけじゃないから、当然そこには人がいて、サーバがあって、私たちは情報を取得することができてる。この巨大なウェブサイトの裏舞台にいるのはたったの150人のスタッフ。この半数がエンジニアさんなんだそう。4億人分のトラフィックってこんな少人数でこなせるものなの?すごい…。

 共に過ごした一週間、毎晩ユーザヒヤリングを行った。夜に設定したのは、皆さんがお仕事を終えてから参加できるようにするため。WiFiと10人入れるスペースが必要だったのだけれど、今回お世話になったのは渋谷・恵比寿のカフェで、Cafe Parkさん、High Score Kitchenさん、そしてFactoryさん。ちょっと話が脱線するけれど、どこも店員さんがとっても素敵、特にCafe Parkさんはとっても行き届いたサービスをしてくれました。とっても感謝です。

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。 オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2013/04/02 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17508

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