ヤフーは、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた「広告サービス品質に関する透明性レポート」公開。
同レポートは、配信されるタイトルや画像など広告素材(※)の審査について広く知らせることを目的としたもの。以下、レポート内容を紹介する。
※ Yahoo! JAPAN広告掲載基準や広告入稿規定、広告販売ルールに抵触した広告のタイトルや説明文、画像、リンク先のウェブサイト、キーワードなどの各非承認数を合計した件数。
非承認となった広告素材で最も多かったのは?
同社は2019年度、約2億3,000万件の広告素材を、同社が定めた基準に抵触する素材として非承認にした。
広告審査による非承認の最も多い広告素材は、肌の露出が多い画像や胸・腹部など身体の一部を強調した画像などを含む「ユーザーに不快感を与えるような表現」だった。
また、商品ジャンル別に見ると、化粧品や健康食品、健康雑貨が最も多く、2019年度で約978万件の広告素材を非承認にした。そのなかで多かった広告素材は、「化粧品を塗るだけでシミがとれる」「健康食品を食べるだけで痩せる」など、医薬品のような効能効果を表現しているもの。これらの広告表現は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律(薬機法)」に抵触するため、同社は特に審査を強化している。
また同社は、ユーザーの誤解を防ぐために「売上No.1」などの最上級表示のルールや、広告の主体者の明示ルール(広告主が誰であるか)に抵触しているもの、広告のリンク先サイトの内容と関連のない表現でユーザーをリンク先サイトに誘導し、期待に反するようなものも禁止にしている。
さらに同社は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大により、ユーザーに誤解や不安感を与えるような不適切な広告が増加したことにともない、広告掲載基準に則り、2020年1月31日から6月30日までに、約5万7,000件の広告素材を非承認にした。
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