エンジニア・プロダクト開発も加わり「チームサントリー」で議論
MarkeZine:共創にあたっては、サントリーからSmartNewsへ課題感や要望を伝えて、議論したのでしょうか?
佐川:はい。PoC(概念実証)のプロダクト構想が出てきた段階で、プロダクト開発のトップやエンジニアと一緒に訪問させていただきました。クライアントのリアルな声をエンジニアにも直接聞いてもらい、活発な議論ができたと思います。
まさに「チームサントリー」として、我々営業だけではなく、必要に応じてプロダクトやエンジニアのトップと一緒に同じテーブルで議論ができることは、日本発のプラットフォームであるSmartNewsの強みの一つであると考えています。
能美:当日はアメリカ在住のエンジニアの方にもお越しいただき、SmartNewsさんの力の入れ具合に我々も驚きましたが、真摯に向き合っていただいていることを実感しました。打ち合わせの場では、「出稿する中でお困りごとはありませんか?」と真っ直ぐな質問をいただけたので、我々としても普段はなかなかできないレベル感で直接お伝えできました。
野口:こうした活動は、日本企業だからこその魅力だなと感じます。SmartNewsさんとは膝を突き合わせて課題解決の建設的な会話ができるので、その柔軟性がありがたいですね。
速いスクロール環境下でも「確実に視認される」広告を。共創プロダクトの活用方法は?
MarkeZine:サントリーは、具体的にどのような要望をSmartNewsに伝えましたか?
能美:サントリーからお伝えしたのは「広告の視認性」に関する要望です。フィード型広告はすぐにスクロールされてしまうことに以前から課題感を持っており、そうした環境下でも確実に視認されるフォーマットを求めていました。
日々多忙な生活を送るユーザーの方々が広告に接触する機会は限られていますので、1インプレッションで記憶に残すには、存在感のある大きなフォーマットが不可欠だと考えています。
佐川:以前に新しくリリースした“縦型動画”の広告フォーマットをご紹介した際、サントリー様から「なぜ静止画はないんですか?」という率直なご質問をいただきました。SmartNewsのユーザーは音声・動画よりも視覚的なニュース情報に慣れている方が多いため、視認性の高い“縦型静止画”の広告フォーマットは媒体特性を活かせる新たな広告プロダクトになるのではないか、というご意見でした。
動画と異なる静止画の強みは「一目(1インプレッション)でブランドや商品の特徴を確実に届けることができる」点です。まだ“縦型静止画”の広告を展開できる媒体・プラットフォームが少なかった当時の事情もあり、「SmartNews Adsにこそあるべき」というVoCが開発に踏み込むきっかけとなりました。
MarkeZine:では、実際に開発された広告プロダクトをご紹介いただけますか。
佐川:今回、サントリー様のVoCを起点に開発した主なプロダクトは2つです。
1つ目は、SmartNewsの主要チャンネルのファーストビューを活用した“縦型静止画”の広告フォーマット「Top News Display Ads」です。アプリを開いた瞬間に大きく表示される、いわば「一等地の大型看板」のような存在感があります。SmartNewsを利用している多くのユーザーに届けることが可能な予約型広告であり、新商品のリリース時など「多くの生活者に新情報を届けたい!」といったタイミングに最も適した広告プロダクトです。
2つ目が「Impact Square(インパクトスクエア)」です。柔軟にターゲティングを行える運用型広告のフォーマットで、正方形の静止画・動画どちらにも対応しています。ニュース情報が並ぶフィード面の中で表示面積の占有率が高く、視認性に優れている点が特徴です。「運用型広告でも視認性の高いフォーマットが欲しい!」「SNS向けに制作した素材をそのままSmartNewsでも活用したい!」といったVoCから生まれました。

MarkeZine:この2つのプロダクトを、サントリーではどのように活用していますか?
能美:「Top News Display Ads」は新商品が出たタイミングでの話題性と認知拡大を狙う場合に、「Impact Square」はその後も継続的にフリクエンシー(接触頻度)を重ねて認知を高める場合にと使い分けています。新商品のリリース時にこの2つを組み合わせて活用することが多いですね。
野口:新商品が出たことはそれ自体がニュースです。ニュースアプリのトップ面で「Top News Display Ads」を通じて情報を伝えることで、速報的に、かつユーザーにとってもメリットのある情報として届けられる点が大きな強みだと思います。

