「○○タイプ診断」とは違う?BPTSの正しい活用方法
MZ:BPTSでは性格特性を高低で測るとのことですが、高ければ高いほど良い、ということなのでしょうか?
針原:いいえ。BPTSでは各Traitの「高い/低い」を測りますが、高低に優劣はなく、どちらもマーケティング上の意味を持ちます。
針原:たとえば「開放性」が高い層と低い層では、響きやすい訴求点が異なるのではないか、という仮説を立てられます。商材によって影響度が高いTraitは異なりますし、同じ商材の中でも、狙う顧客層のTrait次第で訴求仮説も変わります。こうした仮説を実際の反応データで検証し、商材と狙う顧客層の組み合わせから最も反応が良いTraitを発見することで、見込み層の絞り込みや次の戦略策定に活かすことができます。
また、BPTSは個人にタイプを当てはめて解釈する〈類型論〉ではなく、特性ごとに相対的な高低を顧客群の傾向として捉える〈特性論〉を採用しています。尺度ごとに連続値で捉えるため、顧客群の傾向を詳細に読み解けるのが特性論の強みです。
MZ:昨今よく見かける「○○タイプ診断」のような人の性格をタイプごとに捉える形ではなく、8尺度それぞれの傾向を見てセグメント化していくのがBPTSの考え方なのですね。
BPTSではどのように顧客を捉えるのか
MZ:性格特性は、実際にはどのように測るのでしょうか。
田村:BPTSでは、「あなたは開放性を持っていますか」といった直接的な質問ではなく、心理学的な知見に基づいて設計された約100の設問から、各Traitの高低を導き出しています。
より精緻に捉えられている理由は、そのTraitを「持っている」「持っていない」という2値的な分類ではなく、特性を連続値として算出している点にあります。連続値として捉えることで、「比較的高い/中程度/比較的低い」といった心理的な強弱や、8尺度それぞれのバランスから、一人ひとり異なる性格の傾向を表現して把握できます。
田村:特性値の算出をする際は、たとえば5段階評価の設問において、各回答の数値を単純に足し合わせたり、全体を標準化したりする計算はしません。「回答が偏りやすい設問か」「答えやすい設問か」といった、各設問の特徴を加味した独自の計算アルゴリズムを採用しています。
これにより、一人ひとりに対してより適切に評価された特性値が算出され、単純な合算による評価よりも総合的に心理特性を捉えられる点が、BPTSの特徴であり強みです。

