SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Autumn

クロスチャネルで伸ばす音声広告プランニング(AD)

「音声は認知には効くが、CVにはつながらない」を覆した。ソニー銀行のSpotify広告戦略

「感覚」から「データ」へ。MMMが導いたSpotifyへの投資価値

内海:1つ目の「寄与度」としては、対象が10媒体ある中で、Spotifyは指名検索数への寄与が2番目に高いという非常に良い結果が出ました。

画像を説明するテキストなくても可
寄与度を媒体別に記載したもの。ノバセル提供資料より(クリックすると拡大します)

 2つ目の「今後の投資余地」は、広告投資額とそれによって得られる効果の伸びしろの関係を統計学的にモデリングし、サチュレーションカーブとして描き出すことで、この曲線の「傾き」の強さで多寡が理解できるようにしています。結果、Spotifyは傾きが急で、投資を増やせばさらに効果が伸びる余地が十分にあると判明しました。

画像を説明するテキストなくても可
今後の投資余地を示すサチュレーションカーブ。現在の出稿額から広告投資を100万円増額した場合の指名検索数(クリック数)の増分を推計。Spotifyは+920件と、主要媒体の中で最も高い投資効率が見込まれる。ノバセル提供資料より(クリックすると拡大します)

──3つ目の「予算配分のレコメンド」について、具体的にどのような提案になったのでしょうか?

内海:様々な全体予算でシミュレーションしたのですが、たとえば当初からご相談されていた「全体予算を変えずに効果を最大化する予算配分」をシミュレーションしたところ、Spotifyへの予算は増額させるプランが最適解となりました。実際のレポートでは、年間予算のシミュレーションを行い、特定のメディアからどれくらい減額し、Spotifyへの投資をどれくらい増やしたほうが、純粋な指名検索数が伸びるというデータを詳細に提示しています。

久保田:我々としても、「1インプレッションの価値が異なるメディアを、感覚ではなく同じフィールドで評価したい」「全体の予算を変えずに最適解を導きたい」という2つの強い要望がありました。ノバセルさんの分析はまさにそれに合致するもので、ドラスティックな予算変更のシミュレーションを何パターンも行いながら、最適な配分を探ることができました。

画像を説明するテキストなくても可
分析の結果、広告効果を最大化するには、Spotifyへの広告出稿をさらに増やすべき、という結論に。ノバセル提供資料より(クリックすると拡大します)

Z世代からミドル層、ゲーマー層まで。広がり続けるターゲティングと表現

──Spotifyでこれほど高い効果が得られた要因はどこにあると分析されていますか?

内海:メディアの特性だけでなく、ソニー銀行様が「Spotify専用のクリエイティブ」を制作されたことが非常に大きいと分析しています。他媒体の使い回しではなく、音声メディアにマッチしたユニークなクリエイティブだったからこそ、ユーザーの検索行動を強く喚起したのだと思います。

久保田:視覚的な広告は世の中に溢れていてシェアを奪い合っていますが、移動中などに「耳へのアプローチ」ができるのは音声広告の大きな強みです。私自身もSpotifyユーザーだからこそ、専用のアプローチで作るべきだと考え、毎回土井さんと相談しながらオリジナルのものを制作しています。

──ターゲット層やクリエイティブの設計は、どのように幅を広げているのでしょうか?

画像を説明するテキストなくても可
スポティファイジャパン株式会社 クライアントパートナー 土井 直樹氏
金融業界の企業を担当。クライアントのビジネス成長を支援する立場として、データやインサイトを活用した音声広告のプランニングからクリエイティブ制作まで、各社の状況に基づいた提案を行い、伴走している

土井:Spotifyユーザー全体としても、Z世代だけでなくミドル・シニア層のユーザーが増加しています。それに応じて、「演歌風」や「昔の音楽番組風」「ラジオショッピング風」といった音声クリエイティブを配信するなど、ソニー銀行様のアプローチの幅も広げていただいています。

久保田:当初はZ世代向けでしたが、「もっと上の年代にも届くのでは」と考え、昭和世代向けのクリエイティブなど様々なトライを重ねてきました。最近では、ソニーグループ内のアセットを活かしたPlayStation 5の購入キャッシュバックキャンペーンにおいて、Spotifyを利用する「ゲーマー層」にターゲティングして出稿するなどの取り組みも行っています。

画像を説明するテキストなくても可
キャンペーン当時のクリエイティブを表示したデモ画面。同クリエイティブは、広告賞「 Spotify Hits 2026」でOfficial Selectionに選出された(クリックすると拡大します)

使用した音声広告クリエイティブ

土井:Spotifyは近年のPlayStationシリーズでゲームをしながらの利用に対応しており、ゲーム関連の楽曲配信も豊富であることから、ゲーマー層から選ばれるプラットフォームでもあります。こうした多種多様なユーザーのご利用があるからこそ、ターゲティングにおいても多様なセグメントが可能となっています。

次のページ
視覚から約400万のリーチも。プロダクトの進化とJBPで広がる挑戦の幅

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
クロスチャネルで伸ばす音声広告プランニング連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:スポティファイジャパン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/09/09 12:00 https://markezine.jp/article/detail/77295

Special Contents

PR

Job Board

PR

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング