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MarkeZine Day 2026 Autumn

注目マーケティングトピックス2026

リードは増えているが売上が伸びない……この理由、説明できますか?「商談化4象限フレームワーク」で分析

リード商談化を阻む4つの要因とは

 では、リードが商談化しない4つの要因「価値認識不適合」「ターゲット不適合」「タイミング不適合」「プロセス・運用不適合」とは具体的にどういうことなのでしょうか。ここからは、これらの要因について1つずつ紐解いていきます。

「価値認識不適合」

 価値認識不適合が要因である場合とは、ターゲットは適切であるものの「課題認識が弱い」「緊急性が低い」「顧客側が本当の課題に気がついていない」といった状態で、「ROIや価値が十分に伝わっていない」状況です。そのため、営業が接触しても検討が進まず、比較検討や提案の段階で失注や停滞が発生しやすくなります。

 社内では、「話は聞いてくれるが検討優先度が上がらない」「必要性を理解してもらえていない」「改善効果をイメージしてもらえていない」「課題はあるが現状維持で良いと思われている」といった発言が目立ちます。

 この場合は、ターゲットを変更するのではなく、顧客課題と自社の提案内容の見直しが必要です。「顧客が本当に解決したい課題は何か」を営業側とマーケティング側で整理し、コンテンツや提案資料、事例紹介、ROI訴求などを改善します。

 特に技術系商材では、自社の製品特徴ではなく「顧客にとってどのような成果が得られるのか」を具体的に伝えることが重要です。改善の中心は「誰に売るか」ではなく、「何をどのように伝えるか」であり、価値訴求の修正が求められます。

「ターゲット不適合」

 ターゲット不適合が要因であるケースは、獲得したリードが、そもそも自社が商談化すべき対象ではない状態です。狙っている業種や規模感が異なる企業、導入対象外の部門、想定していない役職・職種の担当者、自社が解決できる課題を抱えていない企業などが該当します。

 社内では、「問い合わせは多いが狙っている用途ではない」「小規模案件ばかりで採算が合わない」「技術担当者とは話せるが、導入部門につながらない」といった発言が増えます。

 この場合は営業フォローの改善よりも、誰を集客するかを見直すことが重要です。商談化や受注につながった企業を分析し、自社にとって理想的な顧客像(ICP)を再定義します。その上で、広告配信条件、SEOテーマ、ウェビナー内容、ホワイトペーパーなどを見直し、獲得段階からターゲットを絞り込むことが効果的です。

「タイミング不適合」

 タイミング不適合とは、顧客の課題や提案内容との適合性はあるものの、今すぐ動く状況ではない状態です。来年度予算の確定待ち、契約更新待ち、プロジェクト開始前、社内稟議の準備中などが典型例です。将来の案件候補にはなりますが、短期的に商談化させようとしても進展しません。

 社内では、「興味はあるが予算化は来期と言われた」「検討開始したらこちらから連絡しますと言われた」「半年後にもう一度連絡してほしいと言われた」といった発言が目立ちます。

 この場合は、無理に商談化を目指すのではなく、ナーチャリングに切り替えることが重要です。予算策定時期や契約更新時期を把握した上で、定期的な情報提供や事例共有を継続し、検討タイミングが訪れた際に真っ先に思い出してもらえる状態を作ります。短期成果ではなく、中長期の顧客育成として考えることが重要です。

「プロセス・運用不適合」

 プロセス・運用不適合とは、本来は商談化できる可能性があるリードを、自社の運用上の問題によって取りこぼしている状態です。初回接触の遅れ、フォロー不足、営業への引き継ぎ漏れ、対応状況の未共有、SFAへの入力不備などが該当します。特に技術系商材では、営業、SE、技術部門の連携が必要になるため、担当や対応方針が曖昧になると商談機会を失いやすくなります。

 社内では、「この問い合わせは誰が対応しているのか」「営業に渡したが、その後がわからない」「技術回答を待っている間に顧客の検討が進んでしまった」「担当者によって商談化率が大きく違う」といった発言が増えます。

 この場合は、営業側とマーケティング側の運用プロセスを可視化し、どこでリードが滞留しているのかを確認することが重要です。初回接触までの時間、フォロー回数、営業への引き継ぎ条件、SFA運用ルールなどを標準化し、担当者依存を減らします。特に技術系商材では、営業・SE・技術部門の役割分担を明確にすることで、商談化率の改善が期待できます。

次のページ
商談化4象限フレームワークの使い方手順

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この記事の著者

荻野 永策(オギノ エイサク)

 株式会社ALUHA代表取締役 BtoBマーケティングコンサルタント。2003年4月にALUHAを創業し、2008年からBtoBマーケティング支援を開始。IT企業や製造業の技術系商材のマーケ支援が得意。「バラバラな施策と部門をつなぎ、継続的に受注へ貢献するマーケ部門へ」をコンセプトに伴走支援を行う。ABMとLBMの...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/09/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/77471

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