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こんにちは。MarkeZine編集部です。
第31号の特集は「口コミのメカニズム」です。このテーマは、読者の皆さまからアイデアを募集する共創企画から始まりました。そこから「口コミ」というテーマが浮かびあがり、どのような視点で特集を構成すべきかを、業界有識者と一緒に議論。そうした経緯で出来上がったのが本号です。
誰もがSNSで気軽に情報発信できるようになった今日、口コミの在り方や価値は大きく変容しています。生活者の購買行動や意志決定において、どのフェーズでどんな役割を果たしているのでしょうか?BtoC企業だけでなく、BtoB企業における口コミ活用のヒントがたくさん詰まった本特集、ぜひご活用ください。
2017年10月に宣伝部を再編したコミュニケーションデザイン部を立ち上げたライオン。さらに顧客体験の価値を追求するCXプランニング室も新設し、驚くような勢いをもって顧客視点のコミュニケーションに注力し始めている。いったいどんなきっかけがあったのだろうか。
小和田みどり氏は「生活者側がシームレスにチャネルを行き来しているのに、社内の宣伝部には様々なチームが存在し、それぞれに壁があると感じていた」と話す。宣伝部の再編は今の生活者と適切にコミュニケーションするためだったという。施策についても、商品の機能ではなく価値を伝えることに注力。オウンドメディア「Lidea」も店舗と連動した施策の起点になっている。
印象的なのは、生活者のことを知れば知るほど今まで見過ごしてきた事実に気づくという言葉。属性だけでなく、行動やインサイト、世代やライフスタイルによる価値観まで含めて生活者を理解し、価値を届けていきたいという。「マス広告も活用しながら、一人ひとりにメッセージを投げかけていきたい」と、今後の展望を語ってくれた。
「日本は口コミ・マーケティングの発展途上にある」と問題提起するのが、広告会社などを経て東京工科大学メディア学部で専任講師を勤める藤崎実氏。藤崎氏は続けて、口コミは最も古いマーケティング手法でありながら、ネットの記録性とSNSの拡散性によってその効果が大幅に拡大したため、今最も注目を集めるマーケティング手法となっていると指摘する。
では、企業は自然発生するのを待つしかないと思われる口コミをマーケティングに活用できるのか。藤崎氏はWOMMA(Word of Mouth Marketing Association)が提唱する考え方を紹介し、口コミには自然発生的なものと喚起されたものがあると述べる。企業が自社のファンに向き合い、口コミの活性化することが口コミ・マーケティングだ。
そしてよりポジティブな口コミを誘発するために、コミュニティを活用できる。昨今企業がファンやアンバサダーを大切にするのは、企業からではなく彼らを通して商品やサービスを届けるため。藤崎氏の分析には、他にも口コミ・マーケティングを実践したい方に知ってほしいヒントが詰まっている。
口コミを活用し、その可能性を追求している企業がある。今回はプラットフォーマー、BtoC企業、BtoB企業の全16社のキーパーソンに、「口コミの可能性」と「口コミ活用の展望」を尋ねた。コミュニティやインフルエンサーなどを各社がどう施策に取り入れているのか、この領域の最前線を知ることができるだろう。
アイスタイル/ウエディングパーク/コネヒト/セールスフォース・ドットコム/Twitter Japan/栃木サッカークラブ/トレジャーデータ/ハーゲンダッツ ジャパン/フェイスブック ジャパン/ブレインパッド/マルケト/メルカリ/リクルートライフスタイル/Retty/ローソン/Zebra Japan
CRMやSFA、MAを導入する企業は増えたものの、それらを顧客エンゲージメントにうまく活用できている企業は多くはない。CRMの本質を中心に、それらを融合した活用方法と事例を解説する。
広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、江崎グリコの曽谷有希氏を紹介する。新卒で化粧品メーカーへ入社し、営業を経て念願のマーケターに。そして江崎グリコでは商品開発も手がけ、同社の主力ブランド・ポッキーのファン作りを担う。着実にステップアップを続ける曽谷氏に、マーケティングという仕事の魅力を聞いた。
ミレニアル世代を中心に健康や生産性に対する意識が強くなっている。「睡眠」の重要性を知り、正しい睡眠を実践する人々が増えていると言われている。そんな中、ニューヨークに「昼寝スタジオ」が登場するなど、世界の各都市で睡眠に関わる新しいトレンドが生まれている。
「世帯視聴から個人視聴へ」という潮流は、どんな変化をもたらすのだろうか。テレビ視聴の実態把握が、「テレビ局」「広告主」、そして「生活者」の三者にもたらす、新たな視点や価値をひも説く。
ここ10年で広く普及し、隆盛したSNS。生活者自らが、世の中に情報発信をすることができるようになった中、企業はかつてのようにマスメディアだけに頼るのではなく、SNSを通じ生活者とのダイレクトなコミュニケーションを取れる時代になった。さらに、企業のSNS活用の仕方も変化しており、テキストによる投稿、画像や動画のみの投稿、またリンク付きの投稿で自社サイトやキャンペーンサイトへ誘導するなど、投稿方法も多様化し、SNSを使ったマーケティング活動もよく目にする。従来のようなマスメディアを通じた情報発信では、生活者は半ば強制的に企業等の情報を見せられることになるが、SNSにおけるリンク付きの情報発信では、「リンク先を見る」という生活者の能動的なアクションが必要となる。このような中で、果たしてどのくらいの人がリンク先まで閲覧しているのだろうか? リンク先を見る・見ないの判断基準はどのような点にあるのだろうか? もしかしたらリンク先を閲覧せずにシェアだけ行うような人もいるかもしれない。
米国やグローバルにおける広告・マーケティング業界の最新情報をまとめたデジタルインテリジェンス発行の『DI. MAD MAN Report』。そのカットアップ版をお届けする本連載。今回は欧州での施行から2ヵ月が経過したGDPRを、マーケティング視点で整理する。
清川進也氏といえば、制作を手がけたNTTドコモのCM「森の木琴」が2012年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて3つの賞を受賞したことで知られる。広告音楽で型にはまらない独自の表現を追求し、「拡張音楽」という新しい表現方法を産み出した清川氏の制作でのこだわりや哲学はどんなものか。そして、デジタルクリエイティブに求められる作法や共通点を探った。
2018年5月25日、欧州においてGDPR(General Data Protection Regulation/欧州一般データ保護規則)の適用が始まった。経済的側面に加え、ネット時代の人権保護的側面を有するこの法律、違反した場合には最大で2,000万ユーロ、または全世界年間売上高4%までの、どちらか高いほうの制裁金を科される。オーディエンスデータ活用が主流となりつつあるマーケティング業界へは、どのような影響があるのだろうか。
顧客体験価値を追求 ライオンが挑む、顧客起点のコミュニケーション
ライオン 小和田 みどり
口コミが消費者の意思決定に及ぼす影響と活用の道筋
東京工科大学 藤崎 実
口コミの真価と可能性を探る(プラットフォーマ―編)(BtoB/BtoC編)
アイスタイル/ウエディングパーク/コネヒト/セールスフォース・ドットコム/Twitter Japan/栃木サッカークラブ/トレジャーデータ/ハーゲンダッツ ジャパン/フェイスブック ジャパン/ブレインパッド/マルケト/メルカリ/リクルートライフスタイル/Retty/ローソン/Zebra Japan
エンゲージメントを実現する次世代CRM
toBeマーケティング 小池 智和
電通グループ3社、AIでバナーを自動生成
電博が進める新たな広告配信方法の開発
MarkeZine編集部
任された仕事に見合う器の大きなマーケターになりたい
江崎グリコ 曽谷 有希
イチとイチの音の編集が心を動かす
音楽作家/プロデューサー 清川 進也
「睡眠」の新しいトレンド
Livit 細谷 元
テレビの「チカラ」の測り方
インテージ 田中 宏昌
SNS投稿のリンク先はどれくらい見られているのか
マクロミル 鳥居 慧
GDPR起点の近未来、データは共有資源へ
デジタルインテリジェンス 榮枝 洋文
GDPRを語る
インテージ 伊藤 直之/伊藤忠テクノソリューションズ 大元 隆志/KDDI総合研究所 加藤 尚徳
STP分析とは?