※本記事は、2018年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』31号に掲載したものです。
今回は、SNS利用者が“リンク付きの投稿”に対して何らかのアクションを行う際、そこにアクセスしてリンク先のサイトを見ているのかどうかについて着目した調査結果をお伝えする。調査対象は、Twitterユーザー521サンプル、Facebookユーザー521サンプルの合計1,042サンプルで、それぞれ週に1回以上の頻度で利用する人に限定した。
「いいね」は共感表明のアシストツール
まず前提として、TwitterとFacebookのユーザーが、それぞれのSNS上で行ったことがある“アクション”について実態を把握する(図表1)。
週1回以上ログインをしていても、「閲覧しかしていない」という人の割合はTwitterで20%、Facebookで16%という状況だ。
一方、「閲覧しかしていない」と回答した以外の人、つまり何かしらのアクションを取っている人の行動にはどのようなものがあるのだろうか。「いいね」を押したことがある人は、Twitterで72%、Facebookで83%にのぼる。他人の投稿に対する「いいね」は、共感表明を気軽に伝えるためのアシストツールになっていると言えそうだ。また、「シェア」に注目すると、Twitterユーザーのシェア(リツイート)経験率は64%であり、Facebookユーザーのシェア経験率32%の2倍ほどだ。このスコアから、Twitterのほうが“今この瞬間に、誰かに情報を伝えたい”といった心理が働いていることがうかがえる。もちろん、TwitterとFacebookでは、利用者数や利用時間などに違いがあるため一概には比較できないが、一人あたりの拡散力という意味では、Twitterのほうが圧倒的に大きいと言える。
▼調査レポート
『SNS投稿のリンク先、確認してる?Twitter・Facebookユーザーに調査!』(HoNote)