なぜリンク先を見ないのか
リンク先を閲覧しないままアクションをとっている人が一定数いることがわかったが、ではなぜ、どのような状況の際に、リンク先を閲覧しないでアクションをとるのだろうか。そのシーンを確認したところ、Twitter、Facebookともに「リンク先を見なくても内容が伝わったとき」と回答した人が最も多かった。また、「リンク先を見るのが面倒くさかったとき」「信頼できる友人が投稿したとき」と同じような理由が上位に挙げられていた。リンク先を見ない理由としてはTwitterもFacebookも大きな違いはないように思われる(図表5)。

ベース:リンク先を閲覧せずにアクションを行ったことがある方/複数回答
今回着目した『SNSにおけるリンク付き投稿のリンク先は見られているのか』という問いには“半分以上の人がリンク先の内容をある程度まで見ている”と言えるだろう。さらにはFacebookよりもTwitterのほうがよりリンク先を見てもらえることがわかった。よって、単純に生活者の、Webサイトへの接触率を高めたい場合は、FacebookよりTwitterでの情報発信のほうが適していると言えるだろう。また、ただ「コメント」のアクションを期待するのであれば逆にFacebookの利用のほうが適していそうだ。
今回の調査ではTwitterとFacebookを比較したが、LINEのタイムラインやInstagramなど他にも多数のSNSが台頭している。特に写真の投稿から始まったInstagramは若者世代を中心に急速に広がっており、Twitter・Facebookの牙城を崩してくるだろう。企業がSNSマーケティングを行う際には、発信の方法が文章から写真、さらには動画へと多様化していく中で、SNS上で交わされるコミュニケーションの変化に注目していくことが重要である。
■調査概要
調査主体:マクロミル・翔泳社(共同調査)
調査方法:インターネットリサーチ調査対象:全国15~59歳の男女のうち、Twitter/Facebookを週1日以上利用している方(マクロミルモニタ会員)
割付条件:事前調査で人口動態で回収し、出現率を元に、Twitter・Facebookのそれぞれを性別×年代別で均等に割付(Twitterユーザー521サンプル/Facebookユーザー521サンプル)
調査期間:2018年5月18日~2018年5月20日
・本文の数値は四捨五入した整数で表記。
・百分率表示は四捨五入のため丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合がある。
▼調査レポート
『SNS投稿のリンク先、確認してる?Twitter・Facebookユーザーに調査!』(HoNote)