本連載は、AI活用の実践者であり、データ活用の最前線に立つ株式会社インティメート・マージャーの代表取締役社長・簗島亮次氏が、“守り”と“攻め”の両側面からLLMの可能性を紐解き、具体的なユースケースを紹介します。今回のテーマは「メールマーケティング」です。メールの文面作成の業務効率化に留まらず、パーソナライズをどう実現するのか、その手順を紹介します。
LLM1.0は人の手作業を代替し「効率化」する
本連載では業務効率化をメインとした“守り”の使い方をLLM1.0、価値創出を目的とした“攻め”の使い方をLLM2.0と位置づけています。現在の主なAI活用は、業務効率化を目指すLLM1.0のフェーズにあります。具体的には、以下のような業務でその力を発揮しています。
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メール文面の自動生成・校正
過去の成果が高かったメールを参考に、ターゲットに響く件名や本文を瞬時に作成。これにより、メール作成にかかる時間が大幅に短縮されます。 -
ABテストの多パターン化
これまで人間が一つひとつ考えていた複数の訴求パターンをAIに生成させることで、テストの幅を広げ、より効果的な訴求を見つけやすくなります。 -
ノウハウの標準化
これまで優秀な担当者の中に暗黙知として存在していた「効果の出る文章」の特性や構成をAIが学習。そのノウハウがチーム全体で標準化され、組織全体の文章品質を底上げします。
これらの活用により、メール作成の工数は削減され、品質も安定します。これは大きな進歩であり、多くの企業にとって計り知れないメリットをもたらしています。しかし、これはあくまで既存業務の延長線上にある「効率化」です。
Geminiを用いたメール作成方法(LLM1.0)
【用意するもの】
・生成AI:Gemini
・基本となるメルマガ文面
・過去の効果が良かったメルマガ文面
【手順】
・Step1:基本となるメルマガ文面を入力する
・Step2:過去の効果が良かった文面のテキストファイルをアップロードする
プロンプト例
【Step1】
# メルマガ文面
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社インティメート・マージャーの〇〇です。
貴社では、
「顧客データは蓄積されているが、どう活用すれば売上につながるのかわからない」
「One to Oneのアプローチが理想だが、施策の実行に時間と手間がかかりすぎている」
「話題のAIをマーケティングに活用したいが、具体的な方法が見えない」
といった課題をお持ちではないでしょうか?
#指示文
上記の内容をもとにメルマガの文面のパターンを出してください。![]()
【Step2】
上記のメルマガの内容に対して、添付したメルマガの文面を参考に効果の良かった要素を追加してください
+過去の効果が良かった文面のテキストファイルをアップロード
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簗島 亮次(ヤナシマ リョウジ)
株式会社インティメート・マージャー代表取締役社長。
慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科を2010年首席で卒業。2013年、Googleのレイ・カーツワイル氏が2020年に起きると予測した「あらゆるデータがひとつに統合される」という革命を冠した株式会社インティメート・マージャーを創業し、2019年10月東証マザーズへ上場。...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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