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息を吹き返したヒラリー、浮かない顔のオバマ。Youtube上のスピーチでも明暗

 アメリカ大統領予備選は日本時間3日午前11時にはテキサス、オハイオ、バーモント、ロードアイランド4州すべての投票が終わり、共和党ではマケイン氏が勝利し、大統領候補に決定した。一方の民主党は、クリントン氏がバーモント州は失ったものの、ロードアイランドとオハイオで勝利、テキサスは「歴史的接戦」と伝えられた後、日本時間午後3時頃、予備選と党集会のうち、予備選での当確を出している。

 筆者は、CNNが伝えた午後1時15分頃から始まったクリントン氏とオバマ氏のスピーチを見た。

 クリントン氏はオハイオ州コロンバスで、紙吹雪が舞い、熱狂する支持者に囲まれてのスピーチで、「ヒラリー」「ヒラリー」の連呼に対して「サンキュー」を繰り返し、「絶対に諦めない皆さんの勝利」「アメリカも私のキャンペーンもカムバックした」「候補者で民主、共和ともオハイオで勝たずしてホワイトハウス入りした者はいない」「グレートナイトだ」と満面の笑みを浮かべながら語った。

 そして引き続き「解決(SOLUTIONS FOR AMERICA)」を掲げて、夢を叶える、約束を行動に移す、希望を現実に変えるなど、と語り、激戦地で勝てる候補が必要、自分は最後まで強く戦い続けると今後の決意を表明した。

 一方、1時半過ぎに始まったテキサス州サンアントニオのスピーチでのオバマは笑顔がなく、代議員数で勝っている(午後1時半現在で代議員数はオバマ1406、ヒラリー1313)、大統領候補獲得への道を進んでいると言い、夢、団結、変革を訴えたが一貫して厳しい表情だった。

 勝利すれば代議員数を総取りする共和党と異なり、民主党では獲得票によって配分されるため、今回の選挙で過半数のマジックナンバー2025票にはヒラリー、オバマどちらも届かず、次のワイオミング、ミシシッピ、ペンシルバニア州での展開を待つ事になった。

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この記事の著者

セリー真坂(セリーマサカ)

フリーランスライター/ニューヨークウォッチャー/字幕研究家。得意分野はニューヨーク、映画、英語、食、ファッション、黒人音楽、トレンドなど。英会話本他3冊の著書あり。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/03/05 22:36 https://markezine.jp/article/detail/2858

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