配信アルゴリズムが歪んだ方向に最適化される!?
佐々木:SBI証券様の広告流入を分析した結果、特定の広告キャンペーンにおいて約8%という極めて高い不正クリック率が検出されました。これが予算の浪費であることは言うまでもありませんが、最も深刻なのは「広告媒体のアルゴリズムへの悪影響」です。

佐々木:現代のWeb広告では、クリックしたユーザーのデータを基に、媒体システムが「どういうユーザーに配信を強化すべきか」を自動で機械学習していきます。しかし、ここに多くのボットなど不正クリックが混入してしまうと、媒体側は「不正クリックの発生源こそが優良なターゲットである」と誤って学習してしまいます。その結果、配信アルゴリズムがどんどん歪んだ方向へ最適化されてしまい、無駄な広告費を支払い続けるスパイラルに陥るのです。
──不正を行う側も、検知を逃れるために進化していると聞きました。
佐々木:おっしゃるとおりです。非常に巧妙な手口として、同一の不正ユーザーがIPアドレスやユーザーエージェント(ブラウザやOSの情報)を瞬時に切り替えながら、何度も異なる人物を装ってクリックを繰り返す手法が確認されました。媒体の管理画面だけを見ていると、これらはすべて「別の地域、別のデバイスから来た異なるユーザーのクリック」としてカウントされます。そのため、運用者は「同一IPからの大量クリックはないから大丈夫」と油断してしまいがちですが、その裏では同一の攻撃者によるアドフラウドがステルス的に多発しているのが現実です。
──CHEQ Acquisitionがどのようなソリューションなのか、教えていただけますか?
佐々木:広告主様が望まない、コンバージョンに至らない無効なトラフィックをリアルタイムで検知し、広告配信を抑制するソリューションです。悪質なボットによるクリックを防ぐだけでなく、人間ではあっても自社のターゲット条件に該当しないユーザーへの広告配信を最適化する機能も備えています。
「不正」の定義は一律ではない。個社ごとの最適化と伴走支援が決め手
──アドフラウド対策を進める中、CHEQ Acquisitionを導入した決め手が知りたいです。
貝原:最も重視したのは「数字の根拠を私自身が理解し、納得できるか」という点でした。保護金額の具体的な根拠が見えなければ、納得感のある広告運用はできません。その点、チェク・ジャパンさんは検知ロジックから算出根拠、さらには保護金額の算出ロジックの内訳まで丁寧に教えてくれるため、透明性は極めて高いと感じました。
佐々木:私たちが最も懸念しているのは、アドフラウドに対するベンダーの判定プロセスがブラックボックスになり、導入企業様がベンダーの判定を信じるしかない状態になってしまうことです。そもそも、何をもって「広告を配信すべきではない」と定義するかは、企業やビジネスモデルによって異なります。一律のブロッキング条件を押し付けるのではなく、データを一緒に見つめながら、個社環境に応じて「ブロックすべき対象」と「受け入れるべき対象」の微細な設定を行っています。
貝原:まさにその点が印象的でした。一律のルールで判定するのではなく、当社の広告運用やターゲットに合わせて最適化してもらえるという安心感がありました。加えて、新媒体の追加時や施策変更時にスピーディーな最適化支援をしてもらえるなど「ツールを導入して終わり」にならない伴走型のサポート体制も大きな決め手でした。
──実際にCHEQのサポートを受けてみて、いかがですか?
貝原:非常に満足しています。定例ミーティングで媒体別・キャンペーン別の状況を細かく共有いただけるため、状況を継続的に把握できます。疑問点が生じた際、スムーズに相談できる点も非常に助かっています。

