2026年夏も実施!節電の我慢を解く「ハッピーアワー」キャンペーン
MarkeZine:直近で言うと、夏の酷暑時期にあわせて「ハッピーアワー」という施策を実施されています。これはどのような施策で、どんなニーズを踏まえた企画なのでしょうか。
厚地:文字通り、1日のうちの一定の時間帯を「ハッピーアワー」と設定し、その時間帯は電気の使用量単価が割引になるものです。飲食店の「この時間帯はお得にお酒を飲めますよ」と同じ発想で、「家事などで電気をたくさん使うなら、電気代の安いこの時間帯にどうぞ」という枠を設けました。
背景には以前実施していた「節電チャレンジ」があります。夏や冬に一斉に電気を使うと需給が逼迫し、料金も上がる。その課題を改善するため、「この時間帯は節電しましょう」と呼びかけるキャンペーンを2年ほど続けていました。
ただ、真面目に節電される方ほど無理をされてしまいます。夏に室内で熱中症になる方のニュースも増えている中で、「このキャンペーンは本当にお客様のためになっているのだろうか?」という疑問が生まれました。そこで、我慢するのではなく賢く使う方向へ提案を変えることにしたのです。
MarkeZine:11時から13時は太陽光発電がピークを迎えるから、電気代も安く提供できるという仕組みなんですよね。
厚地:そうです。日本は太陽光も普及していますから、太陽の力を活用すれば電気代を安く抑えることができます。この時間帯に家事を済ませたり、冷房の設定温度を下げて涼んだりしましょう、と呼びかけています。
MarkeZine:日本人には「グリーンだから安い」という認識はまだ薄いように思いますが、いかがですか。
中上:まさに、その世界観を作っていきたいと考えています。この10年ほど「脱炭素」「グリーン」と言われてきましたが、グリーンだと高くなる電源も多く、家庭用には普及しにくかったのも事実です。
ですが、実は、太陽光発電は最大限効果的に使えていない地域もあるんですよ。再生可能エネルギーを効果的に使うことは環境にも優しく、社会コストの低減にもつながる。「お得」が入口でも、「太陽光を活かした環境に優しい行動なんだ」と知っていただければと思っています。
オペレーションが効率的だからこそ叶う「人間的なコミュニケーション」
MarkeZine:昨年は約11万人がハッピーアワーに参加されたそうですね。
厚地:ええ、ハッピーアワーに参加する際は、お客様に「参加ボタン」を押していただきます。先ほどの「クラーケン」の話に戻りますが、誰がどの施策に参加したかもすべて記録されているので、「去年参加された〇〇さんが今年は参加されていないけれど大丈夫かな」といったことにも気づくことができます。
MarkeZine:そこまで1to1でコミュニケーションされているのですね。
厚地:オクトパスエナジーに入ると、契約期間中は自分専属のサポートチームがつきます。電話口ではありますが「〇〇さん、今日はどうされましたか」と個人的な信頼関係が生まれることもあるんですよ。サポートチームはお客様の過去データすべてにアクセスできるので、ワンストップで対応できる。信頼関係を構築しやすいプラットフォームです。
MarkeZine:顧客管理にそこまで人員とお金をかけるのはなぜですか?
中上:実は、他社よりマンパワーを割いているわけではなく、むしろ効率化されているのです。他社では、電話口の自動音声で「〇〇の方は1番を~、××の方は2番を~」と案内されますが、あれはカスタマーサポートの体制が分かれているから。私たちにはそれがなく、すべてワンストップで対応できます。イギリス本社では、他社と比べてオペレーションコストが圧倒的に低いというデータも公表されています。
ときには、私がクラーケンでお客様対応をすることもあります。クラーケンはシンプルなUIで、直感的に操作できるので、マニュアルに頼らなくても使いこなせます。簡単に作業ができますし、さらにAIも導入して効率化を進めているところです。
厚地:作業が効率化される分、お客様とのコミュニケーションに余裕が生まれます。従業員もヘルシーな気持ちでお客様に向き合え、より柔軟で温かい人間的なサービスができるのです。
