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定期誌『MarkeZine』では、マーケティングの最新情報を厳選して、年12回、毎月お届けします。業界のキーパーソンへの独自取材や、注目テーマやトレンドを解説する特集など、ここでしか読めないオリジナル情報が満載です。
第39号(2019年3月号)のテーマは、「マーケティング発想の採用戦略」です。人材獲得競争が激化する今、マーケティングの概念を採用活動に応用する「採用マーケティング」に挑む企業が出てきています。いわばブラックボックスだった採用プロセスを、データやテクノロジーを活用して検証することで効率化を実現すると、期待が寄せられています。採用ターゲットのニーズに寄り添うコミュニケーションを通じて、より効果的な採用活動を実現する取り組みを紹介します。
また、巻頭インタビューでは江崎グリコの木村幸生氏を訪問。パブリックリレーションズ構築を含めた長期的なマーケティング戦略に長けた、同社の取り組みに迫ります。他にも人気連載も多数掲載しております。
「ポッキー」をはじめ、ポップで楽しいイメージの商品がいくつも思い浮かぶ江崎グリコだが、その一方で、糖質オフアイス「SUNAO」やアーモンド飲料「アーモンド効果」といった健康を切り口とする商品群も好調だ。新規性の高い商品を根付かせるためには、健康増進のベネフィットを生活者に理解してもらうパブリックリレーションズ構築を含めた長期的なマーケティング戦略が必要になる。「その難しさを押しても、市場を創造するのが我々の使命」と、健康事業・新規事業マーケティング部を率いる木村幸生氏は語る。
今、企業の採用活動にマーケティング的な考え方を取り入れる「採用マーケティング」が注目されている。採用マーケティングとは、就職希望者の視点から採用のプロセスを考え、エンゲージメント育成を図るという考え方だ。こうしたマーケティング的な発想は、いまや就職希望者はもちろん、企業を取り巻く取引先や投資家、顧客などのエコシステム全体に波及して、新たなコミュニケーションを形作ろうとしている。本記事では、この採用マーケティングが誕生した社会的な背景から、その実践と効果について解説する(取材は2019年1月に実施)。
早くからBtoBのデジタルマーケティングに取り組んできた、京都の総合電子部品メーカー・村田製作所。他社に先駆けて、多様な人材採用のための企業認知、エントリー数の拡大という人事部の課題をデジタルマーケティングで解決する、新卒採用プロジェクトを実施した。本プロジェクトをリードしたのは、マーケティング&コミュニケーション部の内海克也氏。採用課・シニアマネージャーの関口晴巳氏らとともにプロジェクトを振り返り、今後の採用活動への目標も語っていただいた。
「“メルカリだから採用が強い”のではありません。どんなときも、立ち返るのはバリューです」と語るのは、2015年にメルカリへ入社し、同社の人事領域をリードしてきた石黒卓弥氏。言葉の通り、メルカリの採用ではミッションとバリューを反映した透明性の高い情報を発信し続けることに徹している。また、「ブラックボックス化しやすい人事は、数字で科学でき、マーケティング思考の余地がある」と同氏。オウンドメディア『メルカン』の運営を中心に、マーケティング思考に基づいた採用広報の可能性を探る。
「高速鉄道」「ネットショッピング」「シェアリング自転車」と並んで中国“新4大発明”の一つに称される「モバイル(スマホ)決済」。QRコードは日本を出自とする技術だが、応用面で大きく花を咲かせたのは中国だった。テンセントの「WeChat(微信)」とアリババグループの「Alipay(支付宝)」は単なるスマホアプリを超え、消費生活のプラットフォームとして中国のキャッシュレス社会を牽引する中心的プレーヤーとなっている。一方で「雲閃付(QuickPass)」を打ち出し巻き返しを図る「UnionPay(銀聯)」の動向にも目が離せない。「無感支付(無感覚での支払い)」が新たな決済の形として注目を浴びるなか、2019年の中国モバイル決済市場はどのような展開を見せていくのだろうか。
広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、ビーコンコミュニケーションズの越智麻央子氏を紹介する。日本コカ・コーラで、総合的なコミュニケーションプランニングのおもしろさを知った同氏は、ブランドマーケターから一転、代理店へと転職。あらゆるターゲットのインサイトを掴み、心を動かしたいと貪欲に挑んでいる。音楽にも造詣の深い越智氏が考える、これからのキャリアとは。
毎年3万種類の商品が誕生するリテールの世界。過剰な量の選択肢に直面する消費者は「選択のパラドックス」に陥っている。その特効薬として期待される「Conversational Commerce(Cコマース)」に着目し、未来のリテールを紐解く。
インターネットの普及にともない様々なECサイトが登場し、生活者は実店舗へ足を運ばずとも様々な商品やサービスの情報をオンライン上で収集できるようになりました。本稿では買い手の購入前のオンライン上での検討行動を明らかにすることで、オンライン上におけるより良い導線作りや顧客へのアプローチ方法について考察します。
ここ数年、スマホ決済サービスが盛り上がりを見せている。特に、2018年12月4日よりPayPayが始めた「100億円あげちゃうキャンペーン」は大きな話題となった。このキャンペーンをきっかけに、スマホ決済サービスを含むキャッシュレス決済サービスに関心を持った生活者も多いのではないだろうか。そこで、キャッシュレス決済サービスの生活者への浸透度合いを年末年始にかけてトラッキングするため、「リアルタイム調査※1」というスキームを用いて調査を行った。調査は2018年12月初旬から1ヵ月にわたり、2〜3日に1度の頻度で全15回実施し、各サービスの浸透度を時系列で確認した。
米国やグローバルにおける広告・マーケティング業界の最新情報をまとめたデジタルインテリジェンス発行の『DI. MAD MAN Report』。そのカットアップ版をお届けする本連載。今回は米VerizonとAT&Tのビジネスモデルの違いを紹介し、それぞれの戦略を紐解く。
1990年代後半から2000年代の初めに生まれた若年層を指すZ世代。早くからSNSに触れ、スマホのある生活が当たり前の彼らは、多量な情報の中から自分たちに合うものを見つけ出し、スピーディーに消費していく。そんなZ世代のインサイトを熟知し、夢中にするコンテンツを生み出してきたのが、TBWA HAKUHODOでコンテンツプラナーを務める池田昂平氏。広告業界は未経験だという池田氏から、Z世代に向けたコンテンツ作りのルールを聞いた。