SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

2013年国内BtoCスマートフォン・コマース市場、1兆円超の予測【矢野経済研究所調査】

 矢野経済研究所は、スマートフォン端末を利用した国内EC市場の調査を実施した。本調査におけるスマートフォン・コマースとは、スマートフォンをチャネルとして展開されるECを範囲とする。対象は物販系、サービス系、デジタルコンテンツ系、アプリ系などのBtoC向け市場とする。

国内スマートフォン・コマース市場規模の推移予測

 国内BtoCスマートフォン・コマース市場規模は、2012年で8,450億円、2013年には前年比159.4%の1兆3,469億円に成長すると予測。国内EC市場、ならびにオフライン小売市場(ECを除く小売市場)においてもスマートフォン経由によるEC化が進み、今後の市場規模は2014年で2兆413億円、2015年で2兆6,677億円と、2兆円を超える規模の成長を予測する。

 また、国内EC市場におけるスマートフォンチャネル比率が上昇しており、スマートフォンの普及は、現状のオフライン小売市場におけるEC化も促進しつつある。一方、フィーチャーフォン系市場は、音楽配信分野など従来のフィーチャーフォンの端末特性への依存度が高いサービス分野に関し、スマートフォンその他のプラットフォームへ移行せず縮小している分野もある。

国内BtoCスマートフォン・コマースの主な動向

 スマートフォンの普及により、アプリ分野やCtoC系サービスなど新規市場が立ち上がっている。加えて、既存のEC市場におけるインパクトも大きくなっている。

PCチャネルからスマートフォンチャネルへの移行が増加

 経済産業省のデータなどをもとに試算すると、現在、PC経由の国内EC市場は7兆円規模とみられる。また物販系ECサービスを提供する各事業者のデータ等などから分析すると、ECのうち、モバイル端末経由の購買比率は、分野によるものの平均20%前後であり、スマートフォンの普及に比例して伸びている。たとえばアパレル系ECではスマートフォンによる購買比率が、すでに30%を超える事業者も存在する。国内EC市場は今後もPC経由からスマートフォン経由へと堅調に移行するものと考える。

スマートフォンの普及がオフライン市場におけるEC化を促進

 スマートフォンの普及は国内EC市場のみならず、オフライン小売市場におけるEC化も促進しつつある。スマートフォン普及によるインパクトのひとつは、これまであまりインターネットを積極的に使ってこなかったユーザー層が、その環境を手に入れることである。サービス事業者はECサイトを構築するにあたって、まずはPC向けとすることが多かったが、昨今ではPC向けではなく、スマートフォン向けを優先して開発するケースも増加している。今後、ユーザー数が急増することが見込まれるスマートフォン向けのサービスが充実するようになれば、小売分野におけるEC化が一層促進される可能性がある。

スマートフォン・コマースの利用経験について

 スマートフォン経由でのEC利用経験の比率が最も高かったのは「女性20代」74.0%、次いで「女性10代」55.0%、「男性30代」「女性30代」ともに50.0%であった。「女性20代」はスマートフォン経由でのEC利用について顕著に利用傾向が示され、特に物品系ECは非常に有望な分野であることが窺える。

【調査概要】
調査期間:2013年7~8月
調査対象:国内のスマートフォン向けECサービス(物販系・サービス系・デジタル系)を展開する関連企業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング・文献調査・webアンケート調査を併用

【関連記事】
KDDI、プレミアム・アウトレット型ECサイト運営のルクサと資本業務提携
マガシーク、NTTドコモと共同でファッションECサイト「d fashion」オープン
ヤフー、EC新戦略で新規出店希望が急増、1日で1万店のストア出店申し込み
スタートトゥデイ、10~20代女性向けガールズショッピングサイト「LA BOO」オープン
20代女性スマホユーザー、3人に2人がスマホで買い物【ニールセン調査】

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/10/23 10:30 https://markezine.jp/article/detail/18716

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング