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急成長が見込まれるプログラマティック・ダイレクト領域/Kauli『Direct Reach』リリース

Kauliならではの味付けが施された『Direct Reach』

 それでは同社が語る、『Direct Reach』における“Kauliならではの味付け”とはどのようなものなのか。まず第一に「高度な分析によるデータが活用できること」が挙げられる。分析チームを社内に擁し、高田氏自身もデータサイエンティストであることから、従来から培ってきた収益最大化ロジックには定評がある。

 「『Direct Reach』の仕組みでは、媒体社側が広告表示の価格を決めることができるので、値崩れを防ぎ、収益を向上させることができます。またそれらを購入する広告主にとっても、プレミアムな広告枠を購入できること以上のメリットがあります。Kauliが培ってきた配信ログなどのデータ分析力を活かしたターゲティングロジックを『Direct Reach』には導入しているので、さらなる広告効果が期待できます。

 もちろん、これらは広告主側の広告配信効果を高める上でも重要ですが、同時に媒体社の広告枠の価値を高めることにつながります。広告主のKPIを担保できてこそ、媒体社の広告への予算確保がかなうわけですから。売る側・買う側という線引きがなくなりつつある中で、最も多くオーディエンスにリーチした事業者がそのデータに基づいて商品設計を行うというのは自然なことでしょう」

 Kauliでは、スマートフォン・タブレットを含む2億5,000万ものブラウザを通じて広告配信を行ってきた。その膨大な「広告枠」を管理し、運用するために蓄積したノウハウや知識、アルゴリズムをどのように活用するか。その一つが高度な分析であり、もう一つが自動化だったわけだ。

 「Kauliは、オーディエンスごとに広告の出し分けなどを自動で最適化する、日本で唯一インハウス型のSSPを提供してきた会社です。これまで培ってきた技術を、この度リリースした『Direct Reach』に盛り込まない手はない。SSP事業者それぞれがこれまでに得た知見・資産をどう活かしていくのか、各社がしのぎを削る時代になるでしょう。潮流は変わらないけど、潮目が変わったという印象があります。

 これまではバイサイド側のアドテクノロジーばかりがフォーカスされており、イビツな状態にあったように思います。媒体社にテクノロジーがなかったわけではありません。なかなか表に出て来なかっただけ。今後は媒体社にももっと積極的にテクノロジーの活用に取り組んでいただき、市場を一緒に構築していければと思います」

 SSPで媒体社の広告枠を広告主に届ける仕組みを構築し、媒体側に立ってどう広告の価値を高めていくのか、支援すべきなのかを考えてきたKauliが、『Direct Reach』をリリースするのは自然なことだったと言える。

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日本におけるプログラマティック・ダイレクト市場の構築はこれから

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/01/30 12:00 https://markezine.jp/article/detail/21711

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