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定期誌『MarkeZine』では、マーケティングの最新情報を厳選して、年12回、毎月お届けします。業界のキーパーソンへの独自取材や、注目テーマやトレンドを解説する特集など、ここでしか読めないオリジナル情報が満載です。
第23号(2017年11月号)のテーマは、「シニア消費のカギを探る」です。総務省が発表した2015年(平成27年)国勢調査によれば、日本人の4人に1人が65歳以上の高齢者となりました。60歳以上の年間消費総額は100兆円規模に上り、今後も毎年1兆円ずつ増加する見込みです。ミレニアル世代やZ世代向けのマーケティングが重要だと言われる中でも、特に国内ではシニア層の消費規模は大きなインパクトを持っています。では、シニア市場を捉えるカギとは何なのでしょうか。
本特集では、シニア層を捉える方法を探りました。博報堂 新しい大人文化研究所の阪本節郎氏による分析記事、クラブツーリズムの市川智之氏と岡山寿洋氏、セガゲームスの植中浩介氏と倉辻俊幸氏への取材記事をお届けします。
また巻頭インタビューにはVAIOの吉田秀俊氏が登場。2014年にソニーから独立した同社は、当初こそ厳しい状況に置かれるもV字回復を達成し、吉田氏の就任とともに成長を拡大させるフェーズに突入している同社。 吉田氏によれば、スマートフォンへの移行により一般向けPC市場は縮小傾向にありつつも、法人向けPC市場は拡大。VAIOは一般向けというイメージがまだ強いからこそ、法人向け市場には伸びしろがある。そこをしっかりと押さえてシェアを上げていくと話します。経営もマーケティングも臨機応変が重要だとする同社の今後の戦略に深く迫ります。
8月、VAIOの吉田秀俊新社長の就任会見が開催された。2014年にソニーから独立したVAIOは当初こそ厳しい状況に置かれたが、見事にV字回復を遂げた。その後を引き継ぐ吉田氏は、会見で「VAIOのブランド価値を意識した経営をしていく」と強調。立ち上げ期を経て、次に臨むのはフェーズ2となる成長期。メディア戦略はWebCMでターゲットに着実にアプローチしながら、一般向けの認知も図り、女性層も意識していく。柔和な口調で語られたのは、極めて明晰で透徹した展望だった。
「“シニア向け”と考えた時点で成功の確率はほぼゼロになる」。今、日本では既に10人中7人が40代以上であり、3年後にはこれが10人中8人になる。その変化はもはや高齢化ではなく、社会構造自体の大きな転換だ。そこで必要なのは、まず「高齢者ではなく大人が増える」と、前提のスコープを変えること。その上で、彼らのニーズを捉えるには「若者が憧れるかどうか」が大きなカギになるようだ。
「仲間が広がる、旅が深まる」というキャッチフレーズで、数々のツアー商品を企画販売するクラブツーリズム。一般的な観光ツアーではなく、歴史やカメラといった趣味のツアーや、海外旅行でも田舎町を巡る旅など「テーマ性の高いツアー」が人気で、シニア層に厚く支持されている。現在、既存の旅行情報誌『旅の友』をはじめとする紙媒体での接点に加えて、デジタルコミュニケーションにも注力。シニア層の心をつかむポイントと、デジタルシフトの状況を聞いた。
家庭用ゲーム機、PC、およびスマートデバイス向けゲームまで幅広く、時代を超えて人気のタイトルを数々開発してきたセガゲームスが、2016年3月にシニア向けWebサービス『シュミカツ!』を立ち上げた。積極的に様々な趣味を楽しむシニアから、きっかけを探しているシニアまで、有益な情報記事によるきっかけ作りと、趣味を楽しむための活動記録機能を提供する。少子高齢化が進む中、シニアマーケットへの期待が高まっているが、『シュミカツ!』は同社のシニア向けサービスの中核となるのか。またシニア層をWebサービスに集客するため、どのような施策を取っているのか。
話題の書籍のダイジェスト版を紹介する連載「Book Navigator」。今回は『マイクロソフト伝説マネジャーの世界NO.1プレゼン術』(澤円 著、ダイヤモンド社、2017年8月)を取り上げます。
ここ数年間でMVNO・格安SIM(以下、格安SIM)の契約数が増加している。月額の利用料金が安くなると、docomo・au・ソフトバンクの大手キャリア3社(以下、大手キャリア)から格安SIMに乗り換えるスマートフォンユーザーも多い。しかし安さがゆえに、格安プランのデータ容量制限内に収まるよう通信量を節約している、というユーザーも少なくないだろう。データ通信利用の実態と意識について調査した。