SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Autumn

イベントレポート

「効率化で終わらない」売上成長に直結する生成AI活用とは PwCコンサルティング×AICX協会が語る

 2026年2月18日、19日に開催された「Eight EXPO 2026」では、生成AIを活用して事業や売上を成長させる実践事例が多数共有された。本稿では、PwCコンサルティング 小髙氏とAICX協会 小栗氏が登壇したセッション「AI共創で実現する営業モデル再定義:効率化の罠を超え、売上成長に直結するAI活用とは」の様子をレポートする。

「売上を期待し効率化に留まる」日本の生成AI活用の今

「日本のBtoB営業は、構造改革の真っ只中にある」と小髙氏は言う。

 顧客ニーズの多様化と複雑化、業界・グローバルの垣根を越えた競争激化、労働人口の減少……厳しいビジネス環境の中、営業職は忙殺され、1日のうち20~30%しか顧客折衝の時間を設けられていないのが現状だ。

 小髙氏は「『人』を前提とした営業活動は本当にサステナブルなのか」と疑問を呈し、売上500億円以上の大企業のうち、68%がすでに生成AIを活用しているというデータを示した。

 データから見ても、生成AIの導入はもはや「前提」であるとして、講演のテーマに「生成AIによる営業モデルの再定義」を掲げた。

PwCコンサルティング合同会社 パートナー フロントオフィス&エクスペリエンス事業部 上席執行役員 小髙 一慶氏

外資コンサルティングファームにて営業改革、CRM、デジタルマーケティング領域における業務プロセス、システム改革、事業立ち上げに関わる各種コンサルティング(戦略策定から推進実行、導入支援等)に従事。その後PwCコンサルティング(同)に入社し、現職に至る。ハイテク、製造業、通信、メディア、エンターテインメント業界を中心とした、B2B営業改革、CRM、B2Bデジタルマーケティング、業務/プロセス改革、顧客体験設計、チェンジマネジメントの経験を広く有する。HEC Parisにて経営学修士(MBA)を取得。

 多くの企業は「生成AIは営業の役割を減らすものではなく、役割を分化・専門化するもの」と捉えている。業務特化型AIやCRM付帯AI、自社開発AIを活用し、組織として業務最適化に取り組む企業も存在するという。しかし日本企業の場合、生成AIに売上成長を期待しながら、実際には生産性向上やコスト削減で効果を実感しているケースが多い。

 一方でグローバルでは、すでに生成AI活用による収益や顧客体験向上が問われている。この「問いの差」が競争優位性の差を生み出すと小髙氏は警鐘を鳴らし、日本企業の生成AI活用の進展を阻んでいる構造的な壁を3つ挙げた。

1.トップダウン/戦略不在の壁

 生成AI導入の目的が明確に定まらないまま、経営層のトップダウンで導入に着手し、現場が混乱する。

2.成功体験獲得の壁

 PoCに取り組むも、売上成長など期待する成果を創出できず、生成AI活用の難しさを実感するのみで終わってしまう。

3.組織ケイパビリティ不足の壁

 生成AIの活用を組織的に拡大するための土台(データ基盤、ガバナンスなど)が整っていない。

生成AI活用は技術の問題ではなく、経営資源をどのように配分するか、『営業の勝ち筋』をどのように描くかが肝要。成功するも失敗するも『人』にかかっています」(小髙氏)

メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます

メールマガジンに登録無料のご案内

  • ・全てのSalesZineの過去記事が閲覧できます

メールバックナンバー

次のページ
生成AIと営業の「共創」を成功させる5つの論点

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/03/23 07:00 https://markezine.jp/article/detail/52973

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング