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MarkeZine Day 2026 Autumn

顧客との「オンラインの場」づくり

顧客との「オンラインの場づくり」(4) 上座・下座のない世界で実現できる「協働」 3つのコツ


 緊急事態宣言下で東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。コロナ禍において人流の抑制策がさまざまに施行され、競技場を無観客にして「リモート観戦」をすることももはや珍しいことではなくなりました。同様にミュージシャンのオンラインライブも多く開催されるようになりましたが、SNSを使ったファンとの対話や投票などオンラインの場ならではの演出が行われています。リアルな場所にいることで感じられた距離の近さや臨場感をオンラインで再現するだけではなく、デジタルだからこそ可能な新たな「場」が生まれています。ワクチン接種が進みコロナ禍が終息したとしても、「オンラインならではの場」はさらに進化していく可能性があります。

「売り込む」営業から「協働する」営業へ

 本連載「顧客との『オンラインの場』づくり」ではニューノーマルを見据えた顧客とのオンラインの場づくりをテーマにしてきました。前回記事「顧客との『オンラインの場』づくり(3)合意に必要な3つの要素を理解しよう」では、オンライン上における顧客との「合意の場」について解説しました。最終回となる今回は、顧客との「協働の場」を取り上げます。

 顧客に対して「協働」という言葉を使うことに違和感がある読者もいるかもしれませんが、「協働型マーケティング」という言葉は以前から存在します。これは、売り手と買い手の協働によって製品・サービスの価値を創造することを指します。

 たとえば、ペンキ屋の店員と、DIYにチャレンジしたい顧客がイメージする色をすり合わせる際に、パソコン画面を見ながら一緒に染料の調合を変えて色をつくっていくというのが典型例です。売り手・買い手の情報格差がなくなった昨今、売り手が買い手に向けて製品・サービスなどの提案をし、買い手に提案を受け入れてもらうという「操作型マーケティング」の範囲が狭まっています(※参照:『マーケティング戦略論―実践パラダイムの再構築』(上原征彦/有斐閣))。

 

 このような環境において、売り手は顧客と一緒に創造する協働関係をつくることが極めて重要であるといえます。一見すると対面で膝を突き合わせて会話をしたほうが顧客との距離を縮められそうですが、実は、オンラインでのコミュニケーションにより協働を行いやすくなる例もあります。

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この記事の著者

リクルートマネジメントソリューションズ コンサルティング部 シニアコンサルタント 松木 知徳(マツキトモノリ)

2007年リクルートマネジメントソリューションズ入社。コンサルタントとして企業の人材開発・組織開発に従事し、数々の表彰を受ける。テクノロジーや科学的な理論をもとにした科学的な営業組織づくりの支援や従業員のモチベーションの要因を研究し、新サービスの開発、メディアでの執筆活動や企業での講演などを多く行っている。 人工知...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/09/09 16:02 https://markezine.jp/article/detail/55978

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