「Best Global Brands 2015」は、グローバルな事業展開を行うブランドを対象とし、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付け。その上位100ブランドを公表している。今年で16回目の発表となる。
AppleとGoogleが1位、2位をキープ
「Best Global Brands 2015」では、昨年に引き続き3年連続でAppleとGoogleが、それぞれ1位と2位を占めた。Appleのブランド価値は1,702億ドルとなり、昨年に比べ43%増。一方、2位のGoogleは、同12%増の1,203億ドルとなっている。
3位以下は、3位にCoca Cola、4位はMicrosoft、5位はIBMと続く。Amazonが初めてTop10に入り、ブランド価値は前年比29%増の379億ドルに上昇させている。初のランクインとなったのは、Lego(82位)、PayPal(97位)、MINI(98位)、Moet & Chandon(99位)、Lenovo(100位)の5ブランド。
セグメント別では、テクノロジーと自動車関連部門で合計28のブランドがランクインし、特にテクノロジー部門全体のブランド価値は全体の33.6%を占めている。
アジアのブランドの動向
アジア地域のブランドでランクインしたものを見ると、トヨタ自動車が2008年以来の同ランキング最高位である6位にランクイン。日本からは他に、本田技研工業、キヤノン、日産自動車、ソニー、パナソニックがランクインしている。また、韓国からはSamsung、Hyundai、Kiaの3ブランド。中国からはHuaweiとLenovoがランクインした。
ブランド価値を高めるために必要なこととは
インターブランドのグローバルCEOジェズ・フランプトン氏は、ランキングの結果について、「今回発表されたTOP100ブランドの多くは、直感的に人々のプライオリティを見定め、ひとりひとりの生活の中に入り込み、そしてシームレスに関係性を持ち続けることによって、ブランド価値を高めることに成功している」と指摘した。
【評価対象基準】
・主要基盤地域以外での売上高比率が30%以上であること。
・北米・欧州・アジア地域で相応の存在感があり、新興国も幅広くカバーしていること。
・ブランドの財務的評価を実施するために必要な各種財務情報が公表されていること。
・資本コストを織り込んだ経済的利益(Economic Profit)が長期的にポジティブであること。
・主要基盤地域のみならず、世界の主要な国々で一般に広く認知されていること。
・ブランドが顧客の購買行動に影響を与えていること。
【評価方法】
・財務分析により、企業が生み出す利益の将来予測を行う。
・ブランドの役割分析により、利益のうち、ブランドの貢献分を抽出する。
・ブランド力分析により、ブランドによる利益の将来の確実性を評価する。
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