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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

“0→1”フェーズを成功に導く「新規事業」の営業戦略

1件の商談設計からPMF達成を目指す。勝ちパターンを見出してPMFを達成する「事実」の検証方法


 第1回・第2回を通じ、新規事業における営業の本質は「売ること」ではなく「事業の勝ち筋を見つけること」であり、そのための商談設計が不可欠であると解説しました。第3回では、個別の商談を積み重ねた先にあるPMFの達成プロセスと、その後のスケールについて解説します。前編では、複数の商談から条件を絞り込み、「同じ条件で繰り返し売れる状態」を確立するプロセスを解説。受注に至ったターゲットや課題、訴求の条件をデータとして抽出し、AIや商談録音ツールを武器に、開発チームと密に連携しながらPMFを目指す具体的な戦略と実務に迫ります。

1件の受注からPMFにつなげる。商談で確かめるべき条件

 私がよく見てきた光景があります。

 新規事業の0→1営業担当者が、ようやく1件受注を取ってくる。チームは喜び「次も頑張ろう」と沸き立つ。しかし、その後数週間が経っても次の受注が起こらない。じわじわと「最初の受注は偶然だったのかもしれない」という疑念が広がっていく。

 こうした状況に陥る原因は、1件の受注から「どの条件が受注に結びついたか」を分析し、次の商談で確かめる作業を行っていないことにあります。

 たしかに多くの場合、1件の受注だけでは成功要因を特定できません。しかし第2回で解説したとおり、0→1フェーズの商談は「事業の仮説を絞り込む場」です。どのセグメントでどのような課題設定が刺さり、どの訴求が響いたのか、仮説を立てたうえで次の商談に臨み続けることが重要です。

 そうして商談を積み重ねていくことで、「勝ちパターン」をつかんでいくのです。PMFを目指すとは、勝ちパターンの条件を絞り込んでいくプロセスだと言えます

 図表1に、PMF達成に向けて確かめるべき主な条件と観点をまとめました。

図表1:PMFに向けて確かめるべき主な条件・観点と、商談で持ち帰るべき事実の例
(クリックすると拡大します)

 これらの条件を確かめるうえで、AIと商談録音ツールが強力な武器になります。

 従来は個人の勘や経験により商談結果を評価していましたが、録音データと分析ツールを使えば「どのような説明で、どのような反応を得られたか」がテキストとして残ります。複数の商談から、受注に結びついた条件と結びつかなかった条件、すなわち「勝ちパターンの条件」をチームで確認し、次の商談でどのように検証するか調整できるのです。

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この記事の著者

Relicホールディングス取締役CMO/Scalehack代表取締役CEO|Founder 倉田丈寛(クラタ タケヒロ)

リクルートにて法人営業を担当後、独立して複数のマーケティング支援・メディア事業を立ち上げ、成長させて事業売却を経験。その後、経営コンサルティングファームで売上1,000億円超の大手企業を中心にマーケティング/営業戦略の策定〜実行を支援し、専門コンサルティングファームではEC・BtoB領域やMA/SFA導入を通じて顧...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/05/12 10:35 https://markezine.jp/article/detail/53143

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