ダイナトレックの取締役である佐伯卓也氏・慎也氏が、金融機関や官公庁を支援してきた観点から「明日の前向きなアクションにつながる」データ活用のノウハウを全3回に渡ってお届けする本連載。本稿では、データ活用の心得として、「まだ持っていないもの」に目を向けるのではなく、「今ここにあるもの」に目を向けるたうえでスタートすることの重要性が語られます。
「今ここにあるデータ」を活かすということ
当社では日本中の地方銀行や、自治体の「健康データ統合プロジェクト」を通じて、地方の「やれる気」を伸ばすお手伝いをしています(「やれる気」に関しては、前回の記事で解説しています)。取り組みを通じて気がついたのは、「やれる気」を伸ばすためには「今ここにあるもの」を見据えたアプローチが重要だということでした。
昨今のDX関連書籍を手にとると、「いかにして、新しく収集できるようになったデータを最新技術を用いて活用・運用するか」という点に注目が集まっているように感じます。その背景には、オンライン上の顧客回遊データやスマートフォンアプリから収集したデータなど、多様なデータの収集が可能になったことがあるでしょう。

こうした情報に触れると「今の自分たちにはデータが不足しているため、新しくデータを採取することから始めなくてはいけない」と焦りを覚えるビジネスパーソンも多いかもしれません。
しかし、新たに収集できるようになったデータとは、いわば「頑張れば、誰でも収集できるデータ」です。これらのデータ収集・活用は企業活動として重要ではありますが、すでに地方企業や自治体には「昔から蓄積され続けてきたデータ」が眠っています。こうしたデータの活用に目を向けることこそが地方DXにおけるもっとも大切なポイントです。
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株式会社ダイナトレック 取締役 佐伯卓也・佐伯慎也(サエキタクヤ・サエキシンヤ)
佐伯卓也
2003年慶應義塾大学総合政策学部卒。国内独立系最大手の戦略PRファームにおいて、グローバルITベンダー・消費財メーカーの広報戦略立案に従事したほか、映像機器メーカーやコンテンツメーカーの参画する業界団体のローンチに携わる。2009年に株式会社ダイナトレックに入社。入社時よりデータ統合分析ツールDYN...
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