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MarkeZine Day 2026 Autumn

あたらしい営業のキャリア

「自己成長」から「会社の成長」、そして「社会への還元」へ カミナシ営業部長のマインドの変遷をたどる


 富澤仁(とみざわ・ひろし)さんは、工場や店舗などの現場DXに貢献するプラットフォームを提供する「カミナシ」というスタートアップで現在、営業部長を務めている。初めから営業職を希望していたわけではないとも語る富澤さんだが、大企業→ベンチャー→スタートアップへ、そしてプレイヤーからマネージャーへと、営業キャリアにおいてあくなき挑戦を続けてきた。その環境の変化に応じて、仕事で重視する価値も変わっていったと言う。本稿では、富澤さんのマインドの変遷やモチベーションの源泉をたどり「営業のキャリア」を考えるヒントとしたい。

大企業からなぜ転職? きっかけは危機感だった

──富澤さんの現在のお仕事と役割についてお聞かせください。

「現場DXプラットフォーム」を提供するカミナシの営業部長としてインサイドセールスとフィールドセールスを管轄しています。2020年にふたりめの営業職として入社し、インサイドセールスのプレイヤーとして活動しながら、営業組織づくりも任されてきました。

株式会社カミナシ セールス部 部長 富澤仁さん

──新卒で大企業に入社し、ベンチャーを経て現在はスタートアップと、一貫して営業のキャリアを歩まれています。キャリアの中でぶつかった壁や、挑戦したことを教えてください。

実は初めから営業職を希望していたわけではありません。新卒で入社した帝人は多角的に事業を展開しており、キャリアの選択肢も広かったため「何か見つかるのではないか」と思って選びました。MRとして配属され、競合と差別化するためにプレゼンテーションに力を入れるなど、自分なりにトライ&エラーを繰り返し、売上も安定して上げられるようになっていきました。

しかし5年ほど経ったころ、ふと今後のキャリアに危機感を抱き「営業としての介在価値をもっと発揮できる場がないか」と考えるようになりました。MRが売る“薬”という製品はその性質上、お客様からいただいたフィードバックが反映されるのは何年も先。もう少し“手触り感”のある仕事がしてみたいと思ったのです。そこで2社めに選んだのが、医療・介護・ヘルスケア領域で新規事業を展開していたエス・エム・エスでした。

成長真っ只中のベンチャー企業ということもあり、自分もその勢いに揉まれるかたちで成長できたように思います。新規事業の立ち上げ、そこから数億円規模に成長させるまで伴走するなど、さまざまな経験を積みました。まさに人生の転機になったと思います。

──そして、2020年10月にカミナシへ転職されています。

エス・エム・エスは戦略も仕組みも強く、成長路線上にありました。5年間勤める中で多くの学びを得て、次は「強い組織を、自分の手でゼロからつくってみたい」と考えるようになったんです。そこでスタートアップを探していたところ、カミナシCEOの諸岡が書いたnoteの記事に出会い、日々の成果に向き合いながら泥臭く格闘している姿に惹かれました。

普通、企業が自社のことを発信するとなると、成功したことや良いところを書くことが多いじゃないですか。けれども、諸岡のnoteは失敗をオープンにしていて、難しさや課題感をさらけ出していたんですよ。四苦八苦しながら取り組んでいるのが大変そうだけど面白そうだと感じ、自分がカミナシで働いている姿も鮮明にイメージすることができたため、入社を決めました。

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マネージャーになり「自分が優秀・万能であることを諦めた」

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/05 09:19 https://markezine.jp/article/detail/58183

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