営業職は優劣がハッキリする職種である。「契約数10件(勝)>契約数8件(負)「利益8,000万円(勝)>利益5,000万円(負)」と勝敗がひと目でわかる。ひと言でいえば「売った人が勝ちであり、売らない人が負けになる」。三流大学出身の営業スタッフが一流大学の営業スタッフに勝つことも頻繁に起こる。学歴も家柄も人種も関係ない。法律や一定のルールさえ守ればどんなやり方でも数字を残した人の勝ちである。成果を出す手法は人それぞれだが、「勝つ営業」に共通する考え方がある。この考えを知っていれば年数が経つごとに成長し勝率が上がっていく。知らなければ何年経っても負け続け、苦汁をなめ続けることになるのだ。勝率を上げるための大切な考え方ついて紹介させて欲しい。
トップ営業は“自分の負け”を人のせいにしない
私はたくさんのトップ営業スタッフを知っている。それぞれ、さまざまな方法で結果を出している。
- 巧みなトークでお客様を買う気にさせる
- 何気ない雑談から主導権を握る
- どんな反論でもはねのけクロージングする
- コツコツ努力して結果を出す
などなど。
営業はまさに十人十色。多種多様なスタイルの営業スタッフたちから共通点を見つけるのは難しい。多くのトップ営業スタッフを見てきた経験から、ひとつだけ「この部分は共通している」ことがわかった。その共通点はズバリ“負けを人のせいにしない”ということ。
あたりまえのことに聞こえるかもしれないが、この考え方がのちのち非常に大きな差となって現れることになる。これを軽視している人は経験を積んでも、決して売れる営業スタッフにはなれない。
結果を出している人はとにかく負け惜しみを言わない。私が近くで見てきたトップ営業スタッフはみんなそうだった。また“失敗を人のせいにしながら結果を出した人”にはまだ一度もお会いしていない。
結果を出している人も全戦全勝ではなく、当然負けることもある。常勝の人が負ける。これは普通の人よりも悔しいものだ。

悔しい負けを味わったとき、トップ営業スタッフはどうしているのか。ぐっとこらえ「まったく気にしない、次があるさ」と無理して明るく振る舞う、というわけでもない。また一切ネガティブなことを言わないというわけではないのだ。
私の尊敬していたトップ営業スタッフは敗戦すると「あぁ、悔しい。今回は完敗だった。このタイプのお客様に苦手意識を持ってしまっていた」と弱音を吐いていた。しかし、人のせいにしたり、言い訳したりはない。結果を真摯に受け止めていた。
この“負けを認める”というメンタリティが非常に重要になる。これがなかなか難しいし、無意識に人のせいにしてしまう人も多いだろう。
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営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)
群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2025年までに83冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。
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